聖書の読み方 大貫隆著
聖書を読破した人は、はたしてどれだけいるだろうか。宗教書としての先入観は当然としても、辞書並みの厚さにひるむし、構成・内容とも難解なのは否めない。
本書は聖書学者の著者が、読みづらい聖書をどう解きほぐすかを模索した入門書。
聖書の記述は近代科学と矛盾しないという権威主義的な考え方は脇に置き、想像力と感受性を頼りに「自主独立」で挑んでみる。そして、聖書が神でなく人間によって書かれたものであることを前提に、それぞれの書き手たちが考える神や人間、世界、歴史などを理解することが大切だと言う。
そのことを理解できれば、非科学的な記述も語り手の生活の中に置き直せ、解釈可能だと説く。
岩波新書 756円
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