仕事も恋愛も熱心なだけではダメ? 営業部女子の恋愛事情

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ただ熱心なだけではダメ

:私は、何かに集中している人を見るといいなあと思います。普段、おちゃらけてたりヘラヘラしたりしているのに、自分の得意分野になるとキリッとする感じがすごい好きで。技術系の人とか、自分の専門分野になるとすごいしゃべる人がいるじゃないですか。それがすごいなって思っちゃうときがあるんですよ。

太田:確かに、専門的な仕事とかで、自分の知らない世界を教えてくれると尊敬してしまうというのは、あるかもしれませんね。仕事においても、ただ熱心な営業だけでは売れません。熱心さありきで、その道のプロだと圧倒されるような専門的な知識や情報を知らせてくれる営業は選ばれます。ほかの皆さんはいかがですか?

:仕事のことを熱く語っている人は格好いいですよね。

:そうそう。アイドルとかについて熱く語られても、お前、仕事しろよ、って思うんだけど(笑)。

太田:BさんとCさんは現在、彼氏がいないそうですが、そのことについて周りの目線は気になったりしますか?

:そうですね。会社のオジさんたちからは「いいかげん結婚しろよ」とか言われますね。お節介なんですけど。あと、「結婚しないと人間としての価値がない」とか言う人がたまにいるんですよ。

:ああ、わかる。自分が結婚している人って安心しちゃってるから、こっちに対して「なんで結婚しないの? 早く結婚すればいいのに」って簡単に言うんですけど、「いや、できるもんならしてるわ!」って言いたいんですよね。

:むやみにどうでもいい人を選んで不幸になるよりは、自分が納得できる相手を見つけたいんです。でも、そう言うと「それは言い訳だよね」って言われたりする。やっぱりお互いがお互いを高め合えるようないい関係を築くって難しいことだと思うので、焦らないで決めたほうがいいのかなと。それを言い訳と言われるのはつらいですね。年齢も年齢だし、というのは自分でも思うんですけど、誰でもいいわけではないですから。

:年齢が上がっていくうちに、次に付き合う人とはできれば結婚したいし、ということを考えて、どんどん壁が高くなっていくんですよ。とりあえず付き合ってみて駄目だったら別れればいいや、って簡単に割り切れないというか。

太田:どうでもいいと思っていた人が、いざ会ってみたら意外とよかったりすることはありませんか? よく営業の世界でも、あの顧客は難攻不落だという先入観がこびりついて誰もアプローチしなかった顧客がいて、何もわからない新人がポッと行ったら契約取れちゃった、みたいな話もあります。

:でも、どうでもいい人とどうやって恋を始めたらいいのかわからないんです。たとえば、みんなでご飯を食べて楽しく話をしていて、まあ楽しかったし生理的に嫌でもないんだけど、絶対この人が好き、っていう感じでもないというときに、そこからどう発展させたらいいかわからないんですよ。本当にいいと思ったら、自分から連絡先聞いたり連絡取ったりするかもしれないんですけど、お互いが「無」の状態なので。

太田:なるほど。それは営業で言うと、ニーズがないときにニーズをいかに作り出すか、っていうことですよね。

:まあ、さすがに本当にニーズがないというか、全然、興味なかったら付き合わないですけど、「ありかな」と思ったら、まずはアプローチしてみたらいいんじゃないでしょうか。私は、少しでも気になるのなら、営業の仕事のときみたいにガンガンいけばいいんじゃないかなと思っています。

:仕事だったら相手の迷惑も考えず、グイグイいけるんですけどね……。

太田:「1カ月に1回は異性と外出する」とか、自分でルールを作るといいかもしれません。仕事でいう「目標設定」をここでも応用するのです。それに、場慣れすることで普段からときめき度を高める訓練をするのも効果的だと思いますよ。「量質転化の法則」のように、まずは量をこなして恋愛体質になっておくとか(笑)。

:そうですね。確かに、友達にも「とりあえず一緒にご飯行くところから始めたら?」とはよく言われます。

太田:では最後に、この座談会に参加した感想を聞かせてください。

:いろいろ思い出しながら話ができて楽しかったです。恋愛の話をこんなにオープンに話すことってなかなかないので、すごく面白かったです。

:皆さんの話を聞いていて、意外と自分でハードルを高くして壁を作っていたのかなと思いました。今はとりあえず仕事を頑張ろうという思いが強いから、恋愛には手が回らないと思っていたんですけど、いざ自分が営業をやるというときに、「恋愛的な思考」っていうのがないと、営業もうまくできないのかなと感じました。

:自分にはやっぱりアグレッシブさが欠けているなあと。まずは合コンをセッティングするところから始めようかなと思いました。やっぱりちゃんと行動している人は、動いた分だけ成果が返ってくるんですよね。動かないと何の成果も返ってこないということにあらためて気づいたので、もうちょっと肉食になりたいなと思いました。これからは、新幹線で隣になった人がタイプだったら、必ず話しかけるようにします(笑)。

太田:恋愛と営業は似ています。恋愛するかどうかというのはご本人の意志だと思うんですけど、したいと思うなら自ら行動を起こすことが大事ですね。ただ漠然と待っているのはラクだけど、それよりも自分で動いて自分の理想の恋愛を自分で探しに行くと、いちばん幸せになれるのかなと思いました。そのためにも日頃から自分自身を磨いておく。あと、恋愛をして、好きな人がひとりいるだけでも、優しくなれますよね。優しい女性って仕事面でも周りから好かれると思うんですよ。あの人いつも笑顔だよね、って。だから、好きな人を作るだけで私たち自身からも幸せなオーラが出るし、職場に対する影響力もけっこうあったりするかも。これからも恋に仕事に前向きに頑張っていってください!

太田 彩子 「営業部女子課」主宰

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おおた あやこ / Ayako Ota

一般社団法人 営業部女子課の会 代表理事(「営業部女子課」主宰)。早稲田大学卒業後、リクルート・ホットペッパーの企画営業として社内表彰であるMVP制度にて表彰を複数回受ける。その後独立し、ダイバーシティプロジェクトや女性活躍支援に携わり、のべ5万人以上の女性営業を支援してきた。2009年より営業女子のための応援コミュニティ『営業部女子課』を全国で展開し、営業女子の活躍を目的とした勉強会やイベントを開催。NHK「グラン・ジュテ」や日本テレビ「news ZERO」、日経新聞などメディア出演多数。代表著書に『売れる女性の営業力』(日本実業出版社)、『1億売るオンナの8つの習慣』(かんき出版)、『営業女子 働き方の基本がわかる教科書』(プレジデント社)などがある。内閣府特命担当大臣表彰「平成28年度女性のチャレンジ賞」受賞。日本政府主催「WAW!2016」アドバイザー。株式会社ベレフェクト代表取締役。アライドアーキテクツ株式会社社外取締役。太田彩子ブログはこちら。営業部女子課サイトはこちら

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