【検証】四季報予想はどれだけ当たったか 春号は178の「上振れ的中銘柄」、乖離には課題

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まだまだあった的中銘柄

ナラサキ産業のように細かいところまで的中させた銘柄では、設備工事の中堅、ヤマト。こちらは会社が期初見通しである営業益7億円を据え置いてきたが、空調・衛生工事が増加しており、改修工事も着実で、四季報では9.5億円と予想した。会社は4月10日に上方修正。これが四季報予想と同じ9.5億円。そして28日発表の決算での着地は9.8億円だった。

新日鐵住金系の鋼線メーカーである鈴木金属工業の場合、昨年10月の上期決算発表時に上方修正。通期営業益見通しを17億円から18億円に引き上げた。ただ、第3四半期決算の時点で、会社側はこの見通しを据え置いた。一方、四季報では、自動車生産の好調から柱の弁ばねが想定以上だとみて、20億円まで予想を引き上げていた。その後、四季報発売日である今年3月14日に会社は業績を上方修正。四季報と同じ20億円としていた。そして、5月8日の決算発表では21.5億円で着地となっている。

 

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