野村HD社長が「部門」を口にしない根本理由 グループ全体の力でどこまで差別化できるか
――その背景にはどのような危機感があるのですか。
今後はいろんな金融機関との競争がもっと激しくなっていくと考えている。(各社が)デジタル化を突き進めていくと、IT(情報技術)を使ったプラットフォームが、どの金融機関でも同じようなものになるからだ。そこで、どのように差別化をしていくのかがポイントだ。
まだ試行錯誤をしているところもあるが、私自身は差別化としてコンテンツや人が重要だと考えている。ここをもっと強化していくことで、他の金融機関と大きく差別化できる。
また、最近は「グループで」となるべく言うようにしている。私たちはグループ全体の力で(他の金融機関と)差別化をしてかないと駄目だと思うからだ。
先日のCEOフォーラムの時も、今後のことについてのプレゼンテーションのなかでは、「○○部門」とは言っていない。(リテールやホールセールなどの)部門別の発想をなくそうと思っているからだ。(対象となる)投資家ごととか、アジアではこうします、日本ではこうします、ヨーロッパではこうしますというふうに地域別で話すようにしている。
①インタビュー/日本ペイントホールディングス・田中正明社長
②インタビュー/クボタ・北尾裕一社長
③インタビュー/カゴメ・山口聡社長
④インタビュー/三井化学・橋本修社長
⑤インタビュー/岩谷産業・間島寛社長
⑥インタビュー/イオンモール・岩村康次社長
⑦インタビュー/花王・長谷部佳宏社長
⑧インタビュー/村田製作所・中島規巨社長
⑨インタビュー/松井証券・和里田 聰社長
⑩インタビュー/いなげや・本杉吉員社長
⑪インタビュー/出前館・藤井英雄社長
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら