野村HD社長が「部門」を口にしない根本理由 グループ全体の力でどこまで差別化できるか

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――その背景にはどのような危機感があるのですか。

今後はいろんな金融機関との競争がもっと激しくなっていくと考えている。(各社が)デジタル化を突き進めていくと、IT(情報技術)を使ったプラットフォームが、どの金融機関でも同じようなものになるからだ。そこで、どのように差別化をしていくのかがポイントだ。

まだ試行錯誤をしているところもあるが、私自身は差別化としてコンテンツや人が重要だと考えている。ここをもっと強化していくことで、他の金融機関と大きく差別化できる。

また、最近は「グループで」となるべく言うようにしている。私たちはグループ全体の力で(他の金融機関と)差別化をしてかないと駄目だと思うからだ。

先日のCEOフォーラムの時も、今後のことについてのプレゼンテーションのなかでは、「○○部門」とは言っていない。(リテールやホールセールなどの)部門別の発想をなくそうと思っているからだ。(対象となる)投資家ごととか、アジアではこうします、日本ではこうします、ヨーロッパではこうしますというふうに地域別で話すようにしている。

この記事の続きは東洋経済プラスの短期連載「新社長12人 2021年の展望」で無料でお読みいただけます。連載では以下のトップインタビューも配信しています。

①インタビュー/日本ペイントホールディングス・田中正明社長
②インタビュー/クボタ・北尾裕一社長
③インタビュー/カゴメ・山口聡社長
④インタビュー/三井化学・橋本修社長
⑤インタビュー/岩谷産業・間島寛社長
⑥インタビュー/イオンモール・岩村康次社長
⑦インタビュー/花王・長谷部佳宏社長
⑧インタビュー/村田製作所・中島規巨社長
⑨インタビュー/松井証券・和里田 聰社長
⑩インタビュー/いなげや・本杉吉員社長
⑪インタビュー/出前館・藤井英雄社長
梅垣 勇人 東洋経済 記者

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うめがき はやと / Hayato Umegaki

証券業界を担当後、2023年4月から電機業界担当に。兵庫県生まれ。中学・高校時代をタイと中国で過ごし、2014年に帰国。京都大学経済学部卒業。学生時代には写真部の傍ら学園祭実行委員として暗躍した。休日は書店や家電量販店で新商品をチェックしている。

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