金融版「カカクコム」誕生に業界が怯える事情

2021年夏にも新金融仲介サービスが始まる

金融庁は金融版の「カカクコム」創設に意欲を燃やしている(撮影:尾形文繁)

金融版の「カカクコム」ともいえる、まったく新しい金融サービスの誕生が現実味を帯びてきた。

金融庁は12月10日、「決済法制及び金融サービス仲介法制に関するワーキング・グループ」を開き、家電や衣服をECサイト上で比較するのと同じように、保険や証券などの金融商品をスマートフォン上などで選ぶことができるようにする報告書の素案を示した。

比較が面倒くさい金融商品

例えば、新しいテレビを買うときに価格比較サイトを使えば、テレビの大きさや薄さ、録画機能の有無など、商品ごとに異なる性能を横断的に比較しやすい。販売店舗によって異なる商品の価格も一目瞭然だ。

一方、金融商品の場合は、ローンや投信、保険など、種類の違う金融商品をワンストップで比較し、選択できるサービスはほとんどない。顧客は商品ごとに別々のサービスに登録しなければならず、利便性が低かった。

また、住宅ローンの金利や投資信託の手数料、保険料など、同じジャンルの商品同士を比較でき、そのまま申し込みまで行えるサービスも少ない。各金融機関のウェブサイトから似たような商品を探し出し、手間と時間をかけて1つひとつ比較する必要があった。

こうした不便な状況を変えるかもしれないのが、金融庁の構想する「新しい金融仲介サービス」だ。

次ページ従来の金融サービスと何が違うのか
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
  • ブックス・レビュー
  • 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」
  • 最新の週刊東洋経済
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
鉄鋼不況の常態化は必至<br>迫られる国内リストラ

日本製鉄をはじめ、JFE、神戸製鋼所の鉄鋼3社は、強烈な不況に苦しんでいます。主力の鉄鋼事業の利益が急減し、逆風は一時的とは思えません。買収を含めた海外での拡大、国内拠点のリストラなど、生き残り策の深層をリポートします。