一瞬で3億円失った私がやらかした手痛い失敗 投資に挑戦したい人は知っておきたい法則

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次に、投資に勝てない原因となるいくつかの脳の癖についてご紹介します。

脳の癖①「損は絶対したくない」(プロスペクト理論)

人は痛みを経験したくないので、できるだけ損失回避をしようとします。特に数千円程度の小さな損失を回避したいという傾向があります。例えば、数千円を得するためにより安い電化製品を何時間もかけてインターネットで探したり、数千円の優良メルマガの購読料を支払いたくないために、質の悪い無料情報を選んで読んだりします。

これらの行動は、自分の多大な時間と労力を投資して、たった数千円の損失を回避するといった、冷静に考えればナンセンスな行動だということを知っていたとしても、ついついやってしまいます。

過去と未来の株価に因果関係はあるか?

脳の癖②「過去が未来を予測する」

ここ10年間のチャートを見ると、株価が上がり続けているので、今後もこれまでと同じく上がるだろうと思い込む脳の癖があります。しかし、過去の株価と未来の株価にはなんら因果関係がありません。

例えば、コインを投げて裏と表を当てるゲームで、「表・表・表・表・表」と5回連続して出た場合、次に裏と表の出る確率は50%ずつと全く同じであるにもかかわらず、「表が続いたのであれば、そろそろ裏が出るのではないか」と思って「裏」と答える人や、「表が続いているのだから、今回もやっぱり表が出るだろう」と考える人がいますが、これまでのコインの結果とこれから出るコインとは全く関係ありません。

これは、投資をするときも同様です。過去のチャートでは上がる傾向が見られるので、将来も同様に上がり続けるというのは、脳の錯覚にすぎないのです。

脳の癖③「戻ったら売ろう」(アンカリング・バイアス)

脳の癖の中でもこの癖が一番厄介なものです。自分が買った株価を基準に考えてしまうという脳の癖があるために、「この価格に戻ったら売ろう」と思いながら、戻ることはない株をずっと持ち続けて、損失がどんどん増えて、次第にマヒしていきます。さらに損失を取り返すために、大きなリスクを取ってずるずると死んでいく。これが、FXで破産する人の典型的なパターンです。私も大きくやられましたのでよくわかります。

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