一瞬で3億円失った私がやらかした手痛い失敗 投資に挑戦したい人は知っておきたい法則

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あっという間に3億円の損失を出してしまった個人投資家。彼が学んだこととは?(写真:picopoyo / PIXTA)
金融庁の報告書に端を発した「老後2000万円問題」が衝撃を与える一方、コロナ禍でますます先行きは不安に……。「将来は不安だが、投資をするのも怖い」と人々が考えるのは当然だ。
そんななか、30代で資産10億円を築いた個人投資家・ミアン・サミは「理想のライフスタイルのためには、ギャンブルではない、正しい投資の知識を身につけることが重要」と語る。“お金の科学者”としてデータにもとづいた投資の方法論を提案する『教養としての投資入門』から一部を抜粋・再構成して紹介する。

あっという間に3億円が消えた

私は今まで「自由」という理想のライフスタイルを追い求めて、最小限のリスクを取って最大限のリターンを得るにはどうしたらいいのかを追求してきました。とにかくできる限り楽に、早く理想のライフスタイルを実現したかったからです。

約10年前、20代の間に次々に失敗をし、総額3億円以上を失いました。
そのうち株式投資では約300万円を失いました。当時証券マンだった私は、社内規定により、株式取引ができる金額が制限されていました。

FXは、その存在を知った瞬間にすぐに飛びつきました。しかし、毎秒毎分ごとに変わるデータを確認するため眠れない日々が続き、極度の睡眠不足に陥りました。3カ月後には、心身ともに疲弊しきった挙げ句、700万円という大きな資産を失いました。

それと並行して行っていた映画投資では2000万円を失いました。さらに海外不動産投資では、6000万円という膨大な資産を失い、自己破産寸前にまで追い込まれました。

当時の私は、羽振りがよく見えたのでしょう。「サミさんは資産家だから節税投資をした方がいいですよ」という悪魔のアドバイスを受け、その通りに行った結果、さらに1億円を失いました。また、太陽光発電や飲食業の事業への投資でも1億円以上が消えました。

私が3億円の資産を失った大きな理由は明確です。私自身が、「投資」だと思って行っていたものは、投資ではなく、すべて「投機」、つまりギャンブルだったのです。

短期的に儲けることを考えて、アドレナリンの快感に酔いながら、暴走するのが投機です。

そのことを知った私は、その後一切のギャンブルをやめ、投資の本質について学び原理原則に則った投資だけをするようになりました。すると、資産がみるみる10億円近くに増え、キャッシュフローも月々500万円以上になりました。脱サラをして、自由な時間を持つことができるようなったのです。

現在も純資産は毎年5000万円以上増え続けており、自分が心からやりたいと思っている事業を複数掛け持ちしながら、幼い子供4人と妻と共に自由な人生を謳歌することができるようになったのです。

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