小池栄子が「40歳にして人気女優になれた」理由 2022年の大河では「北条政子」役に大抜擢
小池さんの何が成功への道を切り開いたのかと考えると、それは「ストイックさ」と「ゼネラリスト志向」「演劇活動での人脈」という3つのキーワードで分析できます。
「ストイックさ」とはひたすら努力することで、芸能人なら誰でも持っている資質とも言えますが、彼女のストイックな姿勢は突出したものがあります。
広く知られているのは、15年前、バラエティ番組『ウッチャンナンチャンのウリナリ!! 』(日本テレビ系)の企画「芸能人社交ダンス部」で猛練習の末、全英オープン大会にまで出場したこと。
「太ったら、小池栄子はもうおしまい!」
そこで体育会系の気質を見せましたが、筆者も2009年にインタビューして驚きました。スイーツの話になったとき、小池さんはたったひと口のチョコレートでも、午後のおやつの時間は避け、午前中にしか食べないと言うのです。
理由を聞くと、就寝時間が近くなればなるほど糖質が消化しきれず太ってしまうからということのようでしたが、彼女はそれを「私が食べる間に、もっと努力している人がいて、置いていかれてしまうから」と表現しました。ライバルの存在を意識し、50kcalに満たないチョコひとつでも差がつくと考えているわけです。
結婚時に出版したエッセイ本『小池の胸のうち』(2007年、実業之日本社)では、デビュー直後、体型の問題で悩んだことを綴り、「太ったら、小池栄子はもうおしまい!」と自分を戒めていることを語っています。
2つ目のキーワードである「ゼネラリスト志向」というのは、俳優業だけでなく、バラエティや『カンブリア宮殿』(テレビ東京系)などの情報番組でも活動してきたこと。
著書によれば、20代前半はむしろバラエティを主戦場と考え、他の出演者とうまくトークし視聴者を笑わせようと努力してきました。その結果、ナンチャンやお笑い芸人たちにも認められ、彼らから親身になったアドバイスをもらえるようになったとのこと。ほかにも松本人志さんが彼女の機転の良さと会話センスをほめたことはよく知られています。
また、バラエティなどで見せるストレートな物言いによって視聴者に信用され、俳優活動にもシナジー効果をもたらしていると考えられます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら