すぐ「できない」と言う子を変える声かけのコツ 五輪選手を生むメンタルコーチの指導法とは

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親御さんは、子どもの行動が問題だと思うと、なんとかして望ましい行動をとらせようと、ああしろ、こうしろと言いがちです。でも、その行動を引き出しているのは子どもの信念ですから、そこを変えていかなくては根本的な解決にはなりません。

なぜ子どもはチャレンジしないのか、どんな自分ルールを持っているのかを考えることが大切です。

できれば、その理由をシンプルに聞いてみましょう。

「どうしてあなたはチャレンジしないの?」

子どもが「失敗したら嫌だから」などと答えたら、さらに深く聞いてみます。

「失敗したら何か困ることがあるの? どうして失敗するのが怖いの?」

ひとまず子どもの言葉を受け止める

すると、何か答えが出てくるはずです。例えば「失敗したら怒られるから」と言うかもしれません。彼はそう思い込んでいるのです。

「どうして失敗したら怒られると思うの?」

「前に試合で新しいフォーメーションを試して失敗したとき、先生にめちゃくちゃ怒られたから」

「そうなんだ」

どんな理由であっても、ひとまず子どもの言葉を受け止めましょう。その後、別の見方を示します。子どもの視野は狭いので、怒られた意味を多角的に検討するのは難しいのです。でも、親御さんは人生経験が豊富ですから、いろいろな見方ができるはずです。

「先生は失敗したから怒ったんじゃなくて、それぞれが自分のことしか考えないで動いたから、もっとチームワークを考えろと言いたかったとしたら、どう思う?」

さらに、失敗のよい面も指摘するといいでしょう。

「たしかに失敗したら怒られることもあるかもしれないね。でも、失敗しなくちゃ成長しないと思わない?」

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