スカイマークに安全監査、業績好調でも懲りない不祥事の連鎖

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 今回、国交省は西久保愼一社長(写真)と井手隆司会長からの聞き取りに重点を置いており、経営体制も問題視しているとみられる。

一方で、業績自体は好調だ。搭乗率は8割を超え、今期の黒字転換はほぼ確実。海外LCC(格安航空会社)を模倣して小型機材への統一を完了し、10年度中には機材を1・5倍の18機に増やす見通し。乗員らの制服も廃止し、乗客へのドリンクサービスを行わないなど、徹底したコスト削減を進めている。

運賃は大手航空会社のほぼ半額で、デフレも追い風となっている。基幹路線の羽田-札幌、福岡などでは、経営破綻した日本航空や赤字転落の全日本空輸から目に見えて顧客が流れている。開港したばかりの茨城空港にも国内会社で唯一参入予定だ。次は羽田空港からの国際線参入へと野望が広がるが、先行きは明るいとは言いがたい。

2月に就航したばかりの神戸-福岡線は4月11日限りでの撤退を表明。これまでも参入と撤退を繰り返すなど公共性の意識が薄いことが指摘されている。国交省幹部は「国際線となれば2国間の信用問題に発展する」と慎重姿勢。改めてコンプライアンス重視の企業体質強化が急がれる。

■スカイマークの業績予想、会社概要はこちら

(冨岡 耕 撮影:今井康一 =週刊東洋経済2010年3月27日号)

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