コロナで無観客「異例ずくめマスターズ」の影響

パトロンも会場に入れず歓声なしのプレー風景

無観客で開催されたマスターズ(写真:ロイター/アフロ)

ゴルフの4大トーナメントであるマスターズ、全米プロ、全英オープン、全米オープン。毎年4月の第2週目は、アメリカ・ジョージア州のオーガスタではマスターズが開かれるのが恒例だ。

しかし、今年はコロナ禍で4月の開催が延期され、史上初となる11月第2週の開催となった。会場は変わらず「オーガスタ・ナショナルゴルフクラブ」であるものの、パトロンと呼ばれるギャラリーのいない無観客試合で、異例ずくめと言える大会だった。

パトロンも会場に入れない

新型コロナ対策として無観客試合にするだけでなく、メディアにも制限が入った。11月の大会を取材すべく、筆者はホテルや飛行機を予約していたが、10月5日にマスターズから「今年はメディアのキャパシティを制限するため取材できない」という旨のレターが届いた。

マスターズ期間に現地に入れたのは限られた在米メディアだけで、海外からのメディアは参加できず、通常の3分の1である200人程度という。その代わり、リモート取材用に、選手へのインタビュー、写真、選手コメント、ピン位置などの情報に自由にアクセスできる「Masters Digital Media Hub」が用意され、各メディアが世界へ情報を発信できる環境は整えられていた。

無観客試合ということで、たとえプラチナと呼ばれるチケットを持っているパトロンでも会場に入れない。試合の模様はCBS、ESPNを通じてテレビで全米をはじめ、世界200以上の国や地域に配信されたので、現地に行けない人々はテレビで大会を見守った。

ほかにも、ウェブサイト「masters.com」や専用のスマホアプリから無料でライブ映像や、選手のホールごとの映像を視聴できる環境も整備された。タイガー・ウッズが最終日、アーメンコーナーの12番のショートホールで3回池に入れ、10打たたいた歴史的な場面も再生できる。

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