ANAが推し進める、CA大量採用の勝算

国際線輸送力トップ奪取の余勢を駆る

ANAは今年度だけで800人強のCAを新規に採用する計画だ(写真は4月の新制服発表会)

全日本空輸(ANA)が、客室乗務員(CA=キャビンアテンダント)の大量採用に動いている。

同社は6月3日、CA100人程度を中途採用すると発表。同日、募集を開始した。6月時点で専門学校、短大、高専、大学・大学院を卒業・修了している既卒の人材が対象で、東京、大阪、福岡で選考し、10月以降に順次入社させる。ANAが「長期社員」と呼ぶ、一般的に雇用期間の定めのない正社員での雇用形態となる。

今年度で2度目の中途採用

実は今年度(2014年度)入社という点で見ると、中途採用は2回目だ。前回は2013年12月に募集を始め、260人程度を採用した。2014年4月には456人の新卒CAも加わっており、この1年で800人強のCAを新規に採用することになる。2015年4月には、さらに500人程度の新卒CAが入社を予定している。

ANAのCAは6月時点で約6400人。退職や育児休職などに伴って変動も想定されるが、単純計算では2015年春時点で7000人近くまで増える。ANAによれば、中途CAの中にはほかの航空会社に勤務していた人材もいるが、募集要項では特段の業務経験を求めていないため、まったく畑違いの業界から入ってくるケースも少なくないという。

1995~2013年度までに入社したCAについては雇用期間の定めがある契約社員としての採用だったが、2014年度入社以降のCAは長期社員(正社員)に切り替えた。契約社員を正社員化するということは、長い期間にわたる雇用を約束することであり、それなりにコストもかかってくる。

次ページ大量採用の背景とは?
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • 岐路に立つ日本の財政
  • CSR企業総覧
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
人気の動画
レヴォーグ1強に見た和製ワゴンの残念な衰退
レヴォーグ1強に見た和製ワゴンの残念な衰退
ウーバーイーツ配達員の過酷
ウーバーイーツ配達員の過酷
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
飲食業界、失敗する店と成功する店の決定的な差
飲食業界、失敗する店と成功する店の決定的な差
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
統合から20年どこでつまずい<br>たのか みずほ 解けない呪縛

みずほ銀行が相次ぐシステム障害で窮地に陥っています。その根底には、3行統合から今に至るまで解決できていない呪縛と宿痾が。本特集ではみずほが抱える問題点をガバナンス面や営業面などから総ざらい。みずほは立ち直ることができるのでしょうか。

東洋経済education×ICT