子の寝かしつけに「赤い電球」が効く科学的理由 ノーベル賞受賞研究室の睡眠学者が教えるコツ
0歳〜1歳の赤ちゃんを育てるママ・パパがいちばん頭を悩ませているのは、夜泣きだと思います。一方で、成長して2歳〜4歳になると、就寝時間と起床時間が問題になってきます。
「子どもが早朝に起きてしまい、困っている」という話をよく聞きます。家族全員が朝5時に起きることを、仕方のないことと受け入れてしまっている家族も多いです。でも、そんなことはないんです!
わたしたちの体に「起きる時間だよ」と知らせるのは、朝の光に含まれる青の成分です。夏には、午前4時頃に日が昇ります。朝4時に寝室に日光がさしこむと、 赤ちゃんの体内時計は、それを「起きて!」の合図だと受け取ってしまいます。
どうすれば、これを防げるのでしょう?
遮光カーテンを寝室に取り付ける
答えは簡単です。光を完全にシャットアウトする遮光カーテンを買って、赤ちゃんを寝かせている部屋(子ども部屋またはママ・パパの寝室)の窓に取りつけましょう。
夜にはカーテンをきちんと閉め、カーテンとカーテン、カーテンと壁のすきまをなるべく小さくしましょう。必要であれば、カーテンと壁のすきまをテープでふさいで、光が入らないようにしてもいいでしょう。
いま使っているカーテンが気に入っているのであれば、遮光ライナーをつける、窓枠内にテンションポールで遮光性のあるカフェカーテンやタブカーテンをつける、窓枠内に遮光性のあるロールスクリーンを設置する……といった方法もあります。方法はどうであれ、遮光性のある布で、夜モードのあいだ 窓をおおうことができれば、問題なしです。
きちんと遮光できているかどうか、実際に光がさしこむ朝にチェックしましょう。カーテンを閉めたとき、夜中と同じ暗さになることが理想です。わたしたちの目は光にとても敏感で、光のつぶ(光子)ひとつでさえ感じてしまいます。
光のつぶひとつでは「朝だよ、起きて!」 と体内時計に知らせることはできませんが、ごく弱い光をほんの短時間浴びるだけで、目覚めを引き起こします。光が5分ちらつくだけでも、時計はリセットされ、体内時計が乱れてしまうのです。
赤ちゃんの部屋を暗くすれば、赤ちゃんに起きる時間を知らせるのは、太陽ではなく、あなたの役目になります。 起きる時間まで部屋が暗いままなら、体内時計としては、午前4時はまだ夜ということになるのです。
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