「集客」から「ファン」へと自然に展開させる
実は、この考え方の背景として、楽天にいたときの経験がヒントになっています。僕が楽天イーグルスの立ち上げに参加していた当時、野球に興味がある人ではなく、野球に興味がない人に興味を持ってもらうための施策をいつも考えていました。
そもそも野球が好きな人は、こちらからの働きかけが多少、不十分であっても、球場に足を運んでくれます。しかし、大多数の人は野球にそれほど関心がありません。そんな人たちに振り向いてもらうにはどうしたらいいか?
僕たちは「居酒屋」と「カラオケ店」が野球のライバルと考え、球場の席にボックスシートを作って、飲食しながら観戦できる席を作りました。また、家族連れに足を運んでもらうために、球場の外でたくさんのイベントを行いました。
たとえば、夏休みにスタジアムの周りをイルミネーションで飾ったり、縁日を作って屋台を出し、金魚すくいなどをしたり、町で人気のスイーツ屋さんを呼んで、野球や選手をイメージしたスイーツを球場前で販売したりと、ついでに野球を見てもらうような施策も考えました。
リクルーティングも、それと似ていて、ファン作りなのです。つまり、最終的に会社に興味を持ってもらうことが目的とするならば、その手段は無数に存在しています。
(構成:朝倉真弓)
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