岐路に立つグロソブ、修正を迫られるPIGS国債の大量保有

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 国際投信投資顧問では、2月12日に「ユーロ圏周辺国の信用リスクと運用の考え方について」というリリースを出し、「ポルトガル、スペイン等は、もともとギリシャとは、財政赤字状況や削減策の内容、EUによる財政赤字是正に対するスタンス等が異なって」おり、「今後はファンダメンタルズが評価され、ユーロ圏債券市場は再び安定に向かう可能性が高い」との見通しを述べた。

その一方で、通貨ユーロについては、「各国が財政政策を緊縮スタンスに変更することが予想され、域内景気の回復ペースはより緩やかになっていくとみられることから、当面は高金利国通貨や資源国通貨に対して不安定な展開が続く」とした。

最近の運用状況を見ると、グロソブはPIGS国債のウエートを一段と引き下げにかかっている。つまり、ギリシャ国債以外のPIGS国債を売りに出ている。

3月4日現在、イタリア国債の組み入れ比率は15.0%と前週末比0.5%低下。スペイン国債も6.6%で同0.3%低下した。ポルトガル国債は2.4%のままだが、PIGS全体では24.0%で0.8%の比率ダウンだ。

ユーロ圏の国債の組み入れ比率も3月4日現在、35.7%と同1.4%低下。1月末は41.9%だったから1カ月あまりで6%以上減らしたことになる。ベンチマークでみたユーロ圏の構成比34.1%に近づいてきた。その分、米国や日本の比重を高めている。高利回り追求型のポジションを少しずつ修正にかかっているように見える。

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