「元恋人のSNS」気にする人ほど成長できない訳 女性ほどSNS利用で「うつになりやすい」結果も

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東フィンランド大学のネウヴォネンらが行った、622人を対象にした認知症の分析、および1146人を対象にした寿命の長さの分析は、非常に示唆に富んでいます。高齢になると、他者に対して不信感を抱く傾向がある人ほど、認知症のリスクが約3倍も高いということがわかったというのです。何かと斜に構え、ネガティブなことばかり考えていると、心がすり減り、体に悪い影響を与えかねない……というわけです。

ツイッターをはじめSNSでつぶやくことは決して悪いことではありません。ですが、節度を守って、好き勝手にネガティブな言葉を発散しないように努めることこそ正しい気分回復につながる、と言えそうですね。

30分程度の利用がちょうどいい

もう一点。SNSは使用時間によって効果が変わり、1日30分程度であれば、孤独感の解消やうつを抑制する働きがあることが、ペンシルバニア大学のハントらの研究で明らかになっています。

ハントらの実験では、143人の学生を対象にランダムに彼らを次の2つのグループに分け、それぞれ3週間にわたって調査しました。

【グループ1:SNS利用を1日10分間に制限】
フェイスブック、インスタグラム、スナップチャットといったSNSの使用を「1日10分間」に制限したグループ
【グループ2:特に制限なし】
SNSの使用をいつも通り制限なく利用したいときに利用したグループ

その結果、【グループ1】は【グループ2】に比べて、孤独感やうつ、不安を抑制する大きな効果が見られ、さらにどちらのグループにも共通して、「取り残される」といった不安が解消されることが示されたというのです。

一方、先のユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのケリーらの研究同様に、こちらの研究でも長時間の利用はあまりいい効果をもたらさないようで、1日30分程度に抑制するケースが、もっとも心に幸福感や安心感を与えると付言しています。

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