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ニコ動生みの親「企業の一番重要な役割は雇用」 企業経営には「シンプルな成功哲学」が必要だ

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ネットの世界に疎い私にはよくわからない。「ブログの技術力」とは何なのか。

「簡単にいうと、技術力がないとサーバーが重くなって、アクセスして読み込むのに時間がかかるんです。ライブドアは、それが速かった。いつも、われわれの一歩先を行っていました」

そのライブドアを作り上げた堀江は、藤田にとって、どういう存在だったのか。

「堀江さんはライバルであり、仲間でもありという感じでした。僕たち、もともと一緒にやっていたんです。うちは、営業力はあるけど、技術力がない。堀江さんのところは、技術力はあるけど、営業力は弱い。そこで、組んで事業をやっていたのです」

大事なのは、いいときに傲慢にならないこと

その後、それぞれに独立。藤田のサイバーエージェントが、技術力など弱点を克服し、順調に利益を上げている秘訣を聞いた。

「いいときに傲慢にならないことが大事ですよね。いいときって、プライドが高くなったり、けっこういろんな人を怒らせたりしてしまう。短期的な評価に満足して、長期的に手を打っておかなければいけないことをやらなかったりもする」

答えづらいだろうが、私はあえて質問してみた。堀江は絶頂期に傲慢だったと思うか。

「うーん……」と藤田は黙ってしまった。真面目なのだ、と思った。質問をやや変えた。

「なぜ堀江は叩かれて、あなたは叩かれなかったの?」

「田原さんは、堀江さんについて、よくネクタイの話をされるじゃないですか。だから今日はネクタイをしてきました」

藤田は、少しはぐらかすようにいって、笑った。

私は、ネクタイを締めないことが悪いこととは思わない。ただ、彼が球団を買えなかったのはネクタイを締めなかったからだということは、真実だと思っている。

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「堀江さんは、人がどう思うかということをあまり考えないですからね」

そう藤田はいった。私は、それが堀江のいいところだと思う。そう伝えると、藤田はこう返した。

「いいところであり、考えなくちゃいけないところでもあると思います。自分の金だから好きにやっていいだろうとなってしまうと、不快に思う人もいる。社会に生きている以上、そういうところも考えないと」

「愚直」。IT企業の社長とは一見似つかわしくないが、藤田には、この言葉がよく似合う。

注)本稿に登場する経営者の肩書は、私の記憶に最も印象付けられている当時のものとさせていただいた。そのため、短い略歴も同時に掲載させていただいた。

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