乗車人数を制限、ポーランド「交通コロナ対策」

周辺諸国より厳重だが感染者数増加は止まらず

トラム車内に貼られたマスク着用を促す張り紙(筆者撮影)

2020年9月以降、中欧で新型コロナウイルスの感染が再び拡大している。筆者の地元チェコの感染者数は、10月4日時点で人口10万人当たり303.3人を記録した。同月7日には1日の新規感染者数が過去最高の5335人に達した。

経済活動を維持するためロックダウンは回避したものの、政府は3月に続き非常事態宣言を発出、大人数が集まるイベントやコンサートなどが禁止された。飲食店は22時から翌朝6時までの営業が禁止となった。

一方、周辺の中欧諸国も感染者数の増加傾向が続いている。10月4日時点でポーランド、ルーマニアにおける1日の新規感染者数は2000人を超えた。ポーランドでは閣僚も感染し、新内閣の宣誓式が延期となった。同月15日の同国の新規感染者数は8000人を上回った。

10月初め、ポーランドの首都ワルシャワを訪れ、感染者数が再び増えつつある中での交通機関の対策を見た。

乗り物でマスク未着用は罰金27万円

チェコのコロナ対策については、ロックダウン当時の様子を4月19日付の記事(「日本人が知らない『コロナ禍』プラハの交通事情」)で紹介した。その後5月にロックダウンは解除され、常時着用が義務付けられていたマスクも屋外では着用義務がなくなり、その後屋内や交通機関においても地下鉄以外は緩和されている。

ただ、現在もチェコの周辺国で自由に往来できるのはポーランドのみで、ドイツ、オーストリア、スロヴァキアはチェコからの入国者に対し、10~14日間の隔離義務を課している。

一方、ポーランドは7月25日から、屋外で1.5m以上の間隔を保つことができる状況であればマスク着用の義務はなくなったが、屋内や公共交通機関ではマスク着用義務が残り、違反者には1万ポーランドズウォティ(約27万円)の罰金が科せられる。

感染者数は9月中旬から急増したものの、当初はチェコよりも感染者数や死者数が少なく、高感染危険国の指定も受けていなかった。だが10月に入って感染者の急増を受け、新たな制限措置がスタートすることになった。

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