日本人が知らない「コロナ禍」プラハの交通事情

マスクなしの外出には罰則、国際列車は運休

人影のない朝の地下鉄ヴルタヴスカー駅。本来はラッシュの時間だ(筆者撮影)

世界で猛威を振るう新型コロナウイルス。筆者の居住するチェコ共和国は、3月1日に初めての陽性患者が3人確認され、感染者数はわずか10日で100人を超えたため、チェコ政府は3月12日に緊急事態宣言を発出。3月14日午前0時以降、ドイツとオーストリアの国境通過ポイントは11カ所だけに絞り、それ以外は完全に閉鎖することを決定した。

この時点で、チェコ国外への国際列車の運行は停止され、すべての列車は国境手前で折り返しとなった。もちろん、他国へ運行される路線バスもすべて運休となった。

市民生活への影響も大きい。当初は100人以上集まる場合が禁止対象となっていたイベントは、対象人数が30人へと厳しくなった。また夜8時~翌朝6時までの飲食店の営業を禁止、5000平方メートル以上のショッピングモールや、博物館・美術館も営業禁止、ジム・プール・サウナもすべて営業禁止となった。

3月16日には国内の自由な移動も制限され、通勤や買い物、近親者への必要不可欠な訪問といった事情を除き、外出そのものが原則禁止となった。

プラハ市内の公共交通は今

では、プラハ市内の現在の交通事情はどうなっているのか。チェコ政府からの外出禁止令と、感染リスクを最小限とするため、筆者は市内中心部への移動は極力避けており、3月13日以降は認められている買い物や近所の散歩、および急を要する用事を除いて公共交通機関の利用をやめるようにしている。

チェコ共和国の首都プラハは、130万人を擁するチェコ最大の都市で、市内には地下鉄3路線に加え、トラム25路線(観光用を除く)、バス127路線(郊外路線を除く)が運行されている。日本や他の欧米の都市と比べれば、決して規模が大きいわけではないが、平日のラッシュ時ともなれば、多くの利用客が公共交通機関を利用する。

日本のラッシュ時のような混雑は、市内で大型イベントでも開催されない限りはまずありえないが、中心部に近い路線では地下鉄にせよトラムにせよ、終日座席が埋まる程度の利用客があり、ラッシュ時には多くの立ち客が出る。

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