写真が語るトランプ政権「集団感染」発生した訳 マスク着用やソーシャルディスタンスなし
ホワイトハウスはまた、トランプ氏が毎日検査を受けているかのような印象を与えていた。後に検査がそこまで頻繁ではなかったことを認めたものの、トランプ氏が最後に陰性判定を受けたのがいつだったのかについては情報の開示を拒んでいる。
マスクなしでの会合参加もOK
【当局のガイドライン】CDCの感染予防ガイドラインによれば、同一世帯以外の人とは6フィート以上の距離を保ち、「周囲に他人がいるときにはマスクで口と鼻を覆う」ことになっている。CDCはまた、集会・会合は可能な限り屋外で行うよう推奨している。
【トランプ政権の行動】トランプ政権は検査で陰性となった者がマスクを着用することなく会合やイベントに参加することを許している。エイミー・コニー・バレット氏の連邦最高裁判事指名を発表するためにホワイトハウス内で催された式典もその1つだった。
トランプ氏はさらに、大統領候補者による9月29日の第1回テレビ討論会に先立ち、顧問らとマスクなしの作戦会合を実施。クリス・クリスティー前ニュージャージー州知事、ケリーアン・コンウェイ元大統領顧問、ホープ・ヒックス現大統領顧問、トランプ陣営の選挙対策本部長ビル・ステピエン氏など、何人もの会合出席者が後に検査で陽性となったことを明かしている。
トランプ氏とそのスタッフは、トランプ氏の感染が明らかになるまでの1週間、大統領専用機「エアフォースワン」の閉鎖された空間を何時間もともにしながら、ペンシルベニア州、ミネソタ州、オハイオ州、ニュージャージー州の選挙集会会場などに向かった。ヒックス氏、マケナニー氏、ミラー氏、ステピエン氏など、エアフォースワンの同乗者のうち、少なくとも8人がその後、検査で陽性となっている。
【当局のガイドライン】CDCのガイドラインによると、6フィート以上のソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保が難しい対面型の大規模集会は、あらゆるタイプの集会・イベントの中でも感染拡大の「リスクが最も高くなる」。これは屋外、屋内のイベントの双方に当てはまる。
【トランプ政権の行動】ホワイトハウスとトランプ陣営は、トランプ氏が検査で陽性となった前の週に、大規模な選挙集会や政治資金調達イベントなどをいくつも開催している。