「田舎の親の空き家」をお荷物にしない再生術

放置すれば「強制撤去」で高額費用請求の恐怖

両親が亡くなり、古い荷物だらけの実家が空き家になってしまった……。放置していると、行政代執行で解体され、高額な費用を請求されるおそれも。コスパよく片付ける方法とは?(写真:ロストコーナー /PIXTA)

少子高齢化が社会の大きな問題になる中で、空き家の増加が深刻度を増しています。筆者は夫婦問題(パートナー)コンサルタントとして数多くご相談を受けていますが、最近目立つのが、親名義の家の相続にまつわるトラブルからヒビが入ってしまうケースです(そこから浮気・モラハラ・ヒステリー・うつ病などへ発展してしまうケースもあります)。

夫婦の親が元気なうちに、家の処分についてきちんと考えることができればいいのですが、そうならないことが圧倒的に多いのが現状です。相続の分け方は一筋縄ではいきません。解体するだけでも多額のコストがかかります。そのため、親が亡くなった後も、どうすることもできず、放置されている空き家が少なくありません。

半世紀前から上昇し続ける日本の「空き家率」

総務省統計局の「平成30年住宅・土地統計調査」から調べてみると、実はこの空き家問題、ここ数年の問題ではなく、さかのぼることかなり前から兆候が表れています。

昭和43(1968)年⇒全国で住宅総数が世帯総数を上回る(空き家率:1.01%)
昭和48(1973)年⇒全都道府県で住宅総数が世帯総数を上回る(空き家率:5.5%)

平成30(2018)年には、住宅総数6241万戸に対し世帯総数は5400万世帯となり、「空き家率」は13.6%まで上昇しています。

空き家の「総数」は、この20年間で約1.5倍(576万戸→849万戸)に増加しています。とりわけ、何かしらの理由で人が住んでいない住居は、20年間で2倍弱(182万戸→349万戸)も増えています。空き家の総数は今後、さらに増えていく可能性が大きいのではないでしょうか。

次ページ「夢のマイホーム」が急激に値崩れする恐怖
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 買わない生活
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 意外と知らない「暮らしの水」ウソ?ホント?
  • 財新
トレンドライブラリーAD
人気の動画
地方スーパーが撃沈「コスモス薬品」の破壊力
地方スーパーが撃沈「コスモス薬品」の破壊力
パチンコホール「ガイア」店舗撤退で大激変する勢力図
パチンコホール「ガイア」店舗撤退で大激変する勢力図
日本人が知らない「ビタミンD」不足の怖さ
日本人が知らない「ビタミンD」不足の怖さ
「上司の品格」を疑われる、やってはいけない7つの質問
「上司の品格」を疑われる、やってはいけない7つの質問
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
SDGsが迫る企業変革<br>ビジネスと人権

サプライチェーンの中で起きる人権侵害への意識が高まっています。欧米では法制化が着実に進展し、企業に対し人権リスクの把握と対策を求める動きが顕著に。欧米に比べて出遅れている日本企業の現状を多角的に検証します。

東洋経済education×ICT