「着実にお金が増える人」は"投資の発想"が違う ポイントは「長期×短期」の組み合わせだった

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ここで買えます。なぜなら、移動平均線が上から短期、中期、長期に並ぶのは、上昇トレンドのサインだからです。利益確定は8%を目指して、ここでは6月30日に約7%上昇のところで、いったん手じまいします。

テクニカルとファンダメンタルズ、両方の視点をもって

チャートを使ったテクニカル投資について、ざっくりとお伝えしてきました。

もし、あなたがボクと同じテクニカル派だったら、投資銘柄を考えるときにチャートだけではなく、人口動態や世界的なニーズも判断材料にしてみるといいと思います。

もし、あなたがファンダメンタルズ派だったら、少しおこづかいが欲しいとき、株価の動きをテクニカルで予測して、短期トレードをしてみてはいかがでしょうか。

つまり、どちらかひとつではなく、両者を融合すれば長期も短期も、つまり資産形成も副収入も可能になるのです。

『長期×短期 最強の組み合わせ投資』(SBクリエイティブ)。書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします

加えて長期と短期の投資法を身に付けておけば、2020年のようなコロナショックという予期しない出来事が市場を襲い、株価が大きく乱れたときも落ち着いて対処できるはずです。

株価が暴落したら長期投資の目線で銘柄を選び、いずれもとに戻ると判断できれば絶好の買いチャンスととらえることができます。同時に、短期の売買で数%の利益を狙ってもいいでしょう。

このコラムを読み終えた皆さんは今、新たなトレードの視点を持ち始めたかと思います。ぜひ、ファンダメンタルズだけでもテクニカルだけでもない、両者のメリットを組み合わせた投資法をお試しいただければと思います。

福井 元明 Wells Partners(ウェルズ・パートナーズ) 代表取締役CEO、独立系プライベートバンカー

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ふくい もとあき / Motoaki Fukui

1985年鳥取県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、みずほ銀行に入行。在籍期間中に、数々の社内表彰を受賞するとともに、税理士法人やプライベート・バンキング業務を行うスイス現地法人への出向を経験し、国内外の幅広い金融商品や金融知識に精通。富裕層および国内外のファミリーオフィス、事業法人向けの資産運用、助言、融資業務などを行う。2019年、真に顧客志向の金融サービスを提供するために独立起業し、現職に就く。総資産数百億から数千億円規模の顧客(上場企業の創業家、芸能人、スポーツ選手、政治家など)の資産運用・資産保全に従事する。

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山下 勁 株式トレーダー

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やました けい / Kei Yamashita

1986年神奈川県生まれ。大学在学中の20歳のときに株式投資を始める。初めての株式投資で、原資の50万円を600万円に増やすビギナーズラックを経験。ちょうどその頃20歳からの2年間、束縛の強い彼女に軟禁されながら「再現性のある儲かる株式投資」を追究。23歳で1200万円の原資を3200万円に増やし、25歳のときには独自のテクニカル投資を完成させる。2019年の株式投資による利益は1億円超。現在は「副業アカデミー」で株式投資の講師を務める傍ら、主夫として家事・育児に尽力中。著者に『中華屋アルバイトのけいくんが年収1億円を稼ぐ1日1分投資』『見習いカメラマンのけいくんが年収1億円を稼ぐ 月3分投資』(小社刊)などがある。

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