アップル最新iPadが「日本の教育」を変えるワケ 安心して学習が続けられるインフラになる
アップルはアメリカ時間9月15日のオンライン発表会で、Apple Watch、iPadの製品群の刷新を発表した。中でも注目すべきは、税別3万4800円~という価格に設定された第8世代となるiPadだ。
10.2インチRetinaディスプレーとホームボタンを前面に持つ、2010年の初代iPadを彷彿とさせるデザインに、Apple PencilやSmart Keyboardなどのオプションを利用でき、タブレットとしてだけでなく、パソコンとしての役割も果たすようになる。
第7世代iPadにはA10 Fusionというプロセッサーが搭載されており、これは2016年9月に発売されたiPhone 7と同じチップを搭載していた。第8世代になると、それまでiPad Airに同時搭載されてきたA12 Bionicが採用され、性能はプロセッサーで40%、グラフィックスで30%向上したという。
新型iPadで重要になるのは「性能」
iPad(第8世代)は価格が据え置かれ、32GBのWi-Fiモデルで3万4800円、教育機関向けには3万2800円で販売される(いずれも税抜)。
アップルのアピールは、その性能だ。その心臓部に埋め込まれているのは、iPhone XSにも搭載されていたA12 Bionicだ。
プレゼンテーションの中で、一般的なエントリーレベルのWindows PCの2倍、Androidタブレットの3倍、Chromebookの6倍の性能であるとアピールした。なぜこんな文言を入れたのか。それはiPad(第8世代)が、学校への導入や家庭での学習用と位置づけられており、前述の比較対象はそうした市場における競合だからだ。
新型コロナウイルスの感染防止のため、オンライン学習がより取り入れられるようになり、世界中で学習向けの端末の需要が高まっている。アップル自身も2020年第3四半期決算で、iPadの売上高を前年同期比31%成長させ、手応えをつかんだばかりだ。
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