キムタクと嵐でワンツーのCM好感度ランキング タレントのライフスタイルが広告訴求力に影響

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総合2位にはソフトバンク『SoftBank』が入った。「誰も見たことのない世界へ、一緒に。」をテーマに、同社と嵐が5G時代の新しいエンターテインメントの可能性に挑戦するプロジェクトの一環として制作されたCMだ。

SoftBank | 嵐 新テレビCM「5Gバーチャル大合唱」篇(30秒)

バーチャル空間に浮かぶステージで嵐がタクトを手に『Love so sweet』を歌いだすと、ステージの周囲に浮遊するいくつものモニターに映されたファン1人ひとりの歌声が重なって大合唱となる。

1つの画面にフォーカスしていくと、自室にいる1人の女性がスマホでその映像を見ながら歌うシーンに変わり、ARで投影された等身大の松本潤が「さぁ、一緒に」と声を掛ける。再びバーチャル空間のステージへと戻り、嵐が「さぁ、5G LABへ」とカメラに向かって呼びかけるストーリーだ。

5Gがもたらすエンターテインメントの未来の姿を壮大なスケールで表現し、5Gを活用したさまざまなコンテンツ配信サービス『5G LAB』を訴求。嵐の起用や音楽、映像表現がフックとなり、10~20代の女性を中心に多くの支持を集めた。

モニターからは「嵐を見ると元気が出る」「歌っている人たちと嵐がひとつになっていて、とてもいい」「CMとは思えないクオリティの映像」などの声が寄せられた。

ぺこぱの「否定しないツッコミ」で商品を訴求

総合3位には日清食品『チキンラーメン』がランクイン。ぺこぱの松陰寺太勇演じる父親と子どもたちがベランダでアウトドア気分を味わう“ベランピング”を楽しむ様子を描くCMだ。舞台はテントなどキャンプの設営がされた夕暮れ時のベランダ。

松陰寺が歌う「♪すぐフォいしい」というCMソングをBGMに、息子がラーメンの上に割り入れた卵の黄身が崩れてしまうも、松陰寺は「CM的に失敗だけど食べれば一緒だろう」とフォロー。続いて商品を食べた姉弟が「最高にうまい食べ方は」「外だ」と声を上げると、松陰寺は「宣伝したいことを言ってくれてありがとう。 ♪ピュ~ウ」と締めくくる内容だ。

松陰寺の“否定しないツッコミ”を生かしたユーモラスな表現で商品を訴求し、若年層や主婦を中心にポイントを伸ばした。

このほかキャスティングが注目された事例として、UQコミュニケーションズ『UQ』(10位)を紹介したい。UQは2016年から深田恭子、多部未華子、永野芽郁が三姉妹を演じるシリーズCMを30作以上展開している。

本作には深田らの代わりに、思い思いのファッションに身を包んだ松坂慶子、大地真央、田中美佐子が“シニア三姉妹”として登場。これまでのシリーズと同様に、ピンク・レディーの『UFO』をBGMに展開した。

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