意外に多い、贅沢な「個室旅」ができる列車5選

密と無縁でゆったり、家族連れなどから再注目

そのほか、山陽新幹線(新大阪―博多間)には新幹線唯一の個室設備が存在している。白いボディに窓回りに黒・黄色のラインが入った、700系「レールスター」車両を使用した「ひかり」だ。

壁(仕切り)は天井の手前までで少し隙間があり、完全個室ではないが限りなく個室だ。該当列車の本数が僅かで利用チャンスが少なかったが、今年の8月6日から11月30日までは「レールスター」車両を使用した一部「こだま」でも個室が使用できるようになっている。個室のきっぷはJRの主な駅のみどりの窓口・主な旅行会社でのみの販売だ。

また、長野―湯田中間を結ぶ長野電鉄の特急「スノーモンキー」はかつてのJR特急「成田エクスプレス」車両を使用しており、編成中1室個室を備える。1室1000円で当日始発駅の窓口で販売する。

「個室」備えた新顔

9月11日にデビューしたJR西日本の新たな長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」の6号車にはグリーン個室がある。座席を折り畳むとベッド状態にもなる。

サフィール踊り子の奥で休む「サンライズエクスプレス」(撮影:尾形文繁)

現在は旅行商品のみの販売だが、本来は通常の特急列車同様、みどりの窓口で通常のきっぷとして販売が予定されていた。デビュー当初の人気集中が落ち着いたら気軽に予約できる個室つき列車となるかもしれない。

今年の10月15日には、九州をぐるっと1周する観光列車「36ぷらす3」がデビュー予定だ。先述の787系のうち1編成を改造した列車で、編成内の個室数は増えるが旅行商品での販売となる。

今回紹介した完全個室以外に、新宿―箱根湯本間を結ぶ小田急の白いロマンスカー「VSE」など半個室(セミコンパートメント)を備えた定期列車もある。これらの設備をうまく利用して、“新しい生活様式”でも変わらずに鉄道の旅を楽しみたいものだ。

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