「四季報」で見つける「10月以降に上昇する銘柄」

今秋以降に回復が鮮明になりそうな企業とは?

3月に日経平均が大底をつけた後、市場では新型コロナ感染拡大が続くような状況で収益を伸ばすことができる「巣ごもり関連」や「テレワーク関連」など「ウイズコロナ」の勝ち組企業がリード役となって反発を先導してきた。だが、ここからはコロナ禍で大きなダメージを受けたものの、力強い業績の回復が期待できるような企業群が相場全体の押し上げに寄与してきそうだ。

業績の回復時期や度合いを見極めながら銘柄の選別が重要になってくるが、まず、確かめなければならないのは、「4~6月期が最悪だった」ということだろう。

中には、7~9月もほとんど4~6月と変わらないとか、あるいは、7~9月はさらに悪化するような企業もあるだろう。足もとで回復の兆しが見られないような企業については、少なくとも今のタイミングで投資対象としての魅力は乏しいだろう。

こうした選別を進めるうえでは、9月18日に発売された『会社四季報2020年4集秋号』は大きなヒントを与えてくれる。業績の回復色にはっきりと濃淡が現れるタイミングだけに、いつもより丹念に調べることが大きな成果につながると思われる。

落ち込みは一時的、回復から成長期待の企業を選ぶ

代表的なのは、機械関連の企業だ。コロナ禍でのサプライチェーンの混乱もあって、中国を始め世界中で生産活動が滞ったため、4~6月期の業績が大きく落ち込んだものが多い。しかし、ポストコロナを考えると、より人手を減らしてITを活用した工場が主流になっていくだろう。そうなると高い技術力を誇る日本のFA関連企業にはビジネスチャンスが膨らむことになる。DMG森精機(6141)オムロン(6645)ファナック(6954)などに改めて注目したい。

また、ランニングシューズのトップメーカーであるアシックス(7936)も面白い。直営店や得意先店舗が閉鎖されたため4~6月期の売上高が激減し営業赤字に転落した。

しかし、健康志向を背景とするランニング人気は世界中で衰えていないし、屋外型で、非接触、非密集という特性を備えたスポーツであるランニングは一段と注目されるのではないだろうか。店舗再開による業績回復とその後の中期成長が株価を押し上げるのではないだろうか。

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