テレワークで相手に嫌われない鉄板マナー3選 危ない!その一言が今後の人間関係を左右する

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バッテリー切れだと、仕事に支障が出る危険性があります。テレワークの開始前に、ノートパソコンやスマホの充電残量を必ず確認しましょう。「ついうっかり!」の危機を免れるためには、可能な限り電源につないだ状態で作業をすると安心です。

オンラインミーティングで使う「カメラ」や「マイク」「スピーカー」の状況も、事前に確認しておきましょう。カメラに映ったときの自分の姿や画面の明るさ、背景のチェックなどもするとよいでしょう。

いずれも基本的なことですが、環境が整っているからこそ、スムーズに仕事が進みます。仕事相手に迷惑をかけない配慮が大切なのです。

テレワークのルール作りがトラブルを防ぐ

テレワークの環境も人それぞれ。慣れない環境で取り組んでいることから、迷いを生じることも少なくありません。このような中、私が提案しているのは、会社として、もしくは部署、チームとしてそれぞれのルールを作っておくこと。そうすることで、相談相手のいない自宅で一人、「こんなときどうするの」などと迷ったり、悩んだりする時間が減ります。

そして、いらぬトラブルが起こりにくくなります。テレワークに取り組む環境の違いについても、お互いが相手の立場や状況を、思いやりの気持ちで理解することで、その悩みのほとんどは解決できます。

『超基本 テレワークマナーの教科書』(あさ出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

迷いや不安、悩みがなくなることで、モチベーションもパフォーマンスも上がるのです。コロナ禍という状況は、世界中のみなさんが同じ。だからこそ、互いに気持ちよく仕事をするためにマナーある共通のルールを作ることはおすすめです。

ただし、相手を思いやるというマナーの“心”は、世界共通ですが、その表現の仕方である“型、形やルール”は状況や相手に応じて異なります。マナーはTPPPO(Time=時、Place=場所、Person=人・相手、Position=立場、Occasion=場合)に応じて、そのスタイルは変わっていいものなのですから。

今回紹介した3つのマナーも、みなさんが対面した状況に合わせて、心地よく仕事ができるようにアレンジして活用いただければ本望です。

テレワークに限らずビジネスの人間関係において、互いの信頼を築き、それを収益へとつないでいくためには、相手の立場にたって思いやる、心からのマナーコミュニケーションが必須です。

西出 ひろ子 マナーコンサルタント・ビジネスデザイナー・美道家

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にしで ひろこ / Hiroko Nishide

ヒロコマナーグループ代表。ウイズ株式会社代表取締役会長。HIROKO ROSE株式会社代表取締役社長。一般社団法人マナー教育推進協会代表理事。大妻女子大学卒業後、参議院議員等の秘書職を経てマナー講師として独立。1998年、英国オックスフォードに渡り、オックスフォード大学大学院遺伝子学研究者(当時)と現地にて起業。帰国後、名だたる企業300社以上のコンサルティング、延べ10万人以上の人材育成をおこなう。著書・監修書に『さりげないのに品がある気くばり美人のきほん』(かんき出版)など、国内外で95冊以上。著者累計100万部を超える。
ヒロコマナーグループ公式サイト http://www.hirokomanner-group.com

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