GMはここ30年で最良の資本構造に転換できた--アルバート・コッチ アリックスパートナーズ副会長兼マネージングディレクター

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 今日、ブランドの数もシボレー、キャデラック、GMC、ビュイックなど、本当に魅力があり、利益が出るようなものに絞った。加えて、不採算のディーラー、限界的にしかやっていけないようなディーラーは整理した。

資本構造も持続可能なものに変えてきた。新たな資本を必要とするブランド数がはるかに少なくなったことで、研究開発とか販促に回せる資金が確保できたことは大きい。私はデトロイトに30年来住んでいるが、この30年間で最もいいポジションにつけていると思う。

--現在は旧GMの資産と負債を持つモーターズ・リクイデーションのCEOとして清算処理を手掛けていますが、最大の難関は何ですか。

アメリカの環境保護庁や10州程度の州当局から、問題の残る土壌汚染資産をいかに浄化するかということに関して、承認を得るとともに、浄化のための資金を手当てすることがいちばんの課題。進捗状況は極めて良好だが、やることはたくさん残っている。おそらく、今後1~2カ月の間にその承認を取り付けることができるのではないだろうか。

不動産の買い手に対しても、環境面での浄化処理を盛り込んだ再生計画が確認できる前は、売却することは非常に困難。500万平方フィートを超す大きな産業用の物件の場合は、単一のバイヤーだけで再開発することは難しくハードルも高い。

それに、地域住民との関係も重要だ。ミシガン州コニャックやフリントのように、工場閉鎖によって経済的な大きな打撃を被った地域には、創意工夫をすることによって他の工場用途に転用できないかを考えなくてはならない。

幸い、デラウェア州のウィルミルトンにあった組立工場は、フィスカー・オートモーティブが買ってくれたが、このような幸運なケースをたくさん期待することは到底できない。

モーターズ・リクイデーションそのものは、遅くとも2011年の12月末日までにはビジネスを終える予定だ。ただ、実際の環境浄化や不動産処分の完了には、10年程度かかると考えている。

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