JR西の豪華寝台「瑞風」、長すぎる運休のナゾ

検査含め1年休み、沿線の人々と乗務員の思いは

8月上旬、鳥取県米子市の後藤総合車両所にグリーンの車体色が目を引く瑞風の姿があった。といっても本来10両編成の各車両はバラバラに切り離された状態だ。塗装作業を終えた車両はトラバーサーと呼ぶ装置で別の建屋に平行移動。手作業でクルーズトレインらしい光沢の高級感ある外観に仕上げられていた。

車両所では多岐にわたる検査

要部検査は、全般検査に次ぐ大がかりなメンテナンス。4年または50万kmの走行につき1度実施することになっていて、動力関係やブレーキ装置といった主要な部品は分解して検査・修繕。そのほかの部分は機能検査を実施することになっている。

瑞風はディーゼルエンジンが発電した電気でモーターを動かすハイブリッド方式。取り外されたエンジンの性能をチェックする馬力試験では、出力を「全速」にすると会話が聞こえなくなるくらいの轟音が建物内に響いた。瑞風のエンジンは走行中の回転が一定で負荷変動がないため、今回の検査では状態が非常によかったという。

エンジンがうなりを上げる豪快な試験が実施される一方、車両所の別の場所では搭載している自動列車停止装置(ATS)の基板に問題がないか、黙々と目を凝らす弱電系の技術者の姿が見られた。

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