腎臓がんの摘出手術自体は順調に終わったが、その後の合併症に苦しめられた。手術後に腹部内の出血が止まらず、翌日に再度の開腹を余儀なくされた。脾臓の破裂が原因だとわかり摘出により止血した。さらにその数日後には、腸閉塞が起き、結局1週間で3度、同じ手術室で開腹手術を受けることになった。
痛みも強く10日間の入院のはずが、結局1カ月ほどかかった。一方、退院後は経過観察となり、今も年1回の精密検査を受けているが、まったく普通の生活だ。手術の翌年には長女が誕生し、今は妻と3人の子どもと生活している。「がんの手術と子どもの誕生を経て、生と死について考えさせられた」。
ただ、手術で腎臓1つと脾臓を摘出したため、以前と比べて免疫力は弱っている。大東さんは「新型コロナウイルスに関しては細心の注意を払っている」と話す。
『週刊東洋経済』が実施した「がん患者・体験者、がん患者家族に関する意識調査」には約4100件の回答が寄せられた。そこでもがん患者から、新型コロナに感染したら重症化するのではないかとの懸念が綴られている。
転移は告知よりショック
患者や家族から多岐にわたる悩みや不安の中で、圧倒的多くの回答を集めたのが、「再発、転移の可能性」だ。
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