就活生が拒否反応を示す「残念な企業」の特徴 テレワーク未導入やサービス残業に厳しい声

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「フレックスタイム」もgoodイメージだ。導入されていてもコアタイムのあるフレックスタイムは敬遠される。朝礼などの古い企業イメージを嫌う学生は多く、自由に働きたいらしい。

「フレックスタイムが導入されてない」(理系・旧帝大クラス)

「8時から12時のコアタイムフレックス制度。朝礼で社歌を流しながらラジオ体操を行うなど」(文系・早慶大クラス)

休日や残業時間への関心はとても高い。給料よりも労働時間に関するコメントが多い。その理由は、初任給は横並びで大した差もないからなのかもしれない。

IT業界では「初年度年俸1000万円」という企業もあるが、これはAIなどの高度なプログラム能力に対する処遇だ。こういうジョブ型を前提とした採用は異例中の異例。ほとんどの企業は学生を採用してから育成するので、初任給の差はあまり大きくない。

サービス残業は当然嫌われる

それよりも学生が注意深く見ているのは残業時間だ。長時間残業とサービス残業をとことん嫌がっている。

「ワークライフバランスを充実できるかどうかを重視していたので、残業が多い企業には魅力を感じなかった」(文系・その他国公立大)

「サービス残業」(理系・上位国公立大)

みなし残業(見込み残業、固定残業)の評判はもっと悪い。たぶん「基本給にプラスされる手当」という言い方に欺瞞臭を感じとるのだろう。

「みなし残業は額面にかかわらず志望度が下がった。働いた分だけ残業代が出るほうが、安心できると感じた」(文系・早慶大クラス)

「固定残業が含まれ、基本給が20万円を切っていることや、住宅手当が2万円以内など」(文系・上位私立大)

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