タリーズ「季節限定ドリンク」の実力は? 4年前に販売を始めたタピオカ飲料が静かなヒット
たまたま、タリーズが経営する別業態の緑茶専門店でタピオカを扱ったところ、非常に好評。意外とコーヒーとも相性がいいことから、タピオカココナッツラテの販売を決めた。
結果としては、当初の狙いが大当たり。20歳前後の若い人からの支持を得ることができたという。郊外の大型ショッピングセンターなどへの出店が増えている時期に重なったという背景もあっただろう。以来、タピオカ入りドリンクは毎年季節限定商品として好評を得ている。
なお、フレーバーやエスプレッソなどを好きなドリンクにトッピングし、オリジナルメニューを作れるのもタリーズならではの特徴で、今年春からはさらに品揃えを充実。ホイップ、アイスなどを含む全16種類のトッピングを、ドリンクやケーキなどに加えることができる。トッピングは基本的に50円だが、「より気軽に試してもらえるように」との意図から、キャラメルナッツ、チョコレート、蜂蜜に関しては無料だ。
同様にタピオカも、50円で好みのドリンクとともに楽しめる。発売以来、好評を得ていたものの「タピオカがストローで吸えない」などの声もあったため、改良を加えたのが昨年のことだ。具体的には、タピオカの粒を少し小さめにしたのだ。専用ストローで吸うことができ、そのまま飲んでも喉ごしが気持ちよく、なおかつ噛んだときの歯ごたえも楽しめる、最適な大きさを追求した。
また、今回「タピオカハニーミルクラテ」として発売されたドリンクは、芳醇なエスプレッソに、コーヒーと相性の良いアルゼンチン蜂蜜の優しい甘み、タピオカの素朴な甘さといった3つの味のハーモニーに、独特の食感がアクセントを加えている。それでもカロリーはショートサイズで180キロカロリー。無脂肪乳を選べば157キロカロリー、豆乳を選べば171キロカロリーに抑えられる。
カロリー控えめのハニーゼリーレモンティー
また同時発売の「ハニーゼリーレモンティー」では、同店として初めてゼリーに挑戦。水出しで丁寧に淹れたレモンティーに、前述のアルゼンチン産蜂蜜を使ったゼリーをトッピングした。
レモンティーそのものには甘みをつけていないので、蜂蜜&レモンティーの好相性のコンビを、スッキリした味わいと、プルプルの食感で楽しめる。気になるカロリーはショートサイズで、わずかに100キロカロリーだ。
こちらのゼリーは好きなドリンクにトッピングできるため、コーヒー系に合わせるのもオススメとのこと。
いずれも見た目、味わいともに涼しげで楽しさがあり「じめじめと気分が暗くなりやすい梅雨の時期、パッと晴れやかにしてくれるように」との思いが込められているそうだ。
考えてみれば、今回の新商品のように一つの飲み物でいろいろな食感や味を楽しめたり、あれこれトッピングしてアレンジしたりできるというのは、女性の「欲張り」なニーズにぴったりだ。男性もそれに引っ張られ、タリーズのシステムを楽しむようになってきた。「健康にいいから」という理由で、コーヒーに砂糖の代わりに蜂蜜をトッピングする、ミルクの代わりに豆乳をリクエストする、という具合にアレンジする人も多いという。「コーヒーとともにケーキを召し上がる男性も増えた。男性に甘いものを楽しんでもらえる機会が増えたのは、嬉しい効果」と、さらに幅広い客層の獲得に期待をかける。
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