有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ビジネス

流出から1年、ビットポイント社長は改心したか 30億円分の暗号資産はなお行方がわからない

6分で読める 有料会員限定
2/3 PAGES

――「ビットポイント台湾」の合弁相手がBPJを相手取り、2019年8月に損害賠償請求訴訟を起こしています。BPJの不正流出によって損害を受けたほか、台湾の顧客に暗号資産取引を仲介する際にBPJに過剰な代金を請求されていたなどと主張しています。

10億円を請求されているが、裁判で負けることはないと思っている。先方は10億円の損害が発生しているというが、どういう理由に基づいているのかが明確にされていない。その点は訴訟が起こされている東京地方裁判所の担当裁判官も指摘している。

完全な安心・安全は存在しない

――暗号資産交換所を運営するうえで、流出・盗難リスクは切っても切れないのですか。

頭ではわかっていたが、「完全な安心・安全」はないのだなと改めて思った。一方で、当社に新しく入ってきたメンバーなどに言わせると「ここができていない」という部分がまだまだあった。

おだ・げんき/1980年生まれ。東京大学在籍時に学生起業、その後に事業売却資金を元手とし投資活動を始める。2012年リミックスポイント取締役。2016年リミックスポイントとビットポイントジャパンの社長に就任(記者撮影)

私は今、社内の「情報セキュリティ委員会」の議論には参加しないようにしている。その場にいると、どうしても「問題はない」という意見を聞いてしまいがち。今は委員会で決まったことをそのとおり実行する役割に徹している。

――親会社であるリミックスポイントは2016年に設立したBPJに対して、これまでに70億円弱の資金を投じた計算になります。他方、BPJの2020年3月期決算は53億円の最終赤字でした。リミックスポイントからみて割に合った投資といえますか。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数