アフリカのビッグビジネスで光る日本のブランド力、自動車を筆頭に重電、建機なども奮戦中!

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鉱山向けは好調だがインフラは中国が躍進

建設機械にとってもアフリカは動きの激しい有望市場だ。市場規模は年間およそ1万台。リーマンショックの影響で一時的に需要は落ち込んだが、10年は回復が見込まれる。

鉱山向けは規模が大きく採算もいい。100トン超の大型機が売れるだけではなく、市街から隔絶された鉱山では部品供給からメンテまで、1社単独でフルサービス契約を結ぶことが多い。プロジェクトによっては40億~50億円の契約もザラだ。

90年代半ばまで、途上国向けビジネスといえばODA絡みだった。しかし日本政府がODAのターゲットをインフラから教育・医療に移したため、商売の糸口を失った日本の建機は鉱山向けに転換。米キャタピラーの牙城へ攻め込む決断をした。

アフリカの鉱山はイギリス、オーストラリア、カナダの業者による運営がほとんどで付き合い慣れた相手だが、アフリカでは鉱山へ建機を運ぶ道すらないなど、独特の難しさがある。コマツの鈴木秀明・海外営業本部アフリカグループGMは「サブサハラでは代理店などパートナーを見つけることからして至難。各社が世界でいちばん最後に出ていくところ」と言う。

それでもコマツは96年に南アに現地法人をつくり、日立製作所時代の65年から南アに拠点がある日立建機も現在は100%子会社を持つ。鉱山向けのシェアは、コマツは25%近くを押さえ、キャタピラーに続く2位だ。日立建機は欧州勢と競り合う3位グループにつけている。

コマツは配車が急増している西部の拠点として、昨春セネガルに現地メカニックを養成するトレーニングセンターを設置。日立建機は10年度中にもザンビアの販売拠点に部品再生工場を新設するなど、拠点充実に躍起だ。

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