甚大化する水害に今からできる「自宅」の備え 大型台風・集中豪雨にどんなリスクがあるか
まずは、自宅周辺の水害リスクの有無や程度を知ることだ。国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」や住んでいる自治体のハザードマップを確認しよう。洪水や内水、土砂災害などのハザードマップで危険性のある場所がわかるほか、避難場所も示されている。
自宅から避難場所に行くまでのルートも、道路防災情報で通行規制がかかる道路や冠水する道路などを事前に調べておけば、いざというときに避難場所に行けないということが避けられる。
水害への事前の備えとして、雨が降る前に家の外回りの安全確認をしておきたい。戸建ての場合は国土交通省の「家庭で役立つ防災」に詳しい説明がある。それによると、確認すべきポイントは次のとおり。
・瓦やトタンのひび・割れ・ずれ・はがれはないか確認する
・外壁に亀裂等はないか 確認する
・窓ガラスにひび割れ、 窓枠のガタツキはないか確認する
・雨戸にガタツキやゆるみはないか確認する
・鉢植えや物干し竿などの 飛散の危険はないか確認する
マンションの場合も、雨水がきちんと排水されないと浸水リスクが高くなるので、バルコニーの排水口を掃除し、外に置いた物が飛散しないように室内に移動したり、固定したりする配慮が必要だ。
家の中については、非常用品や水の準備に加えて、物が飛んで窓ガラスが割れたときに破片が飛び散ってケガをしないように、飛散防止フィルムを貼ったり、カーテンやブラインドを締めたりしておきたい。
また、強い雨が降って水害リスクが高まったら、土嚢(どのう)で玄関からの浸水を防いだり、水嚢を作って(ゴミ袋などに水を入れて作る)トイレの中や浴室の排水口の上に置いて下水からの逆流を防いだりすることも考えたい。
マイホームの建築時にできる対策は?
これから建築するという場合は、マイホームの浸水を防ぐために、いくつかの方法がある。国土交通省のサイトでは次の4つの方法を紹介している。
地盤を高くするために盛り土をするが、盛り土部分を強固に締め固めたり、鉄筋コンクリートの擁壁を設けたりする必要があることも。
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