大作を迅速公開「ソニー・ピクチャーズ」の信念

コロナ禍の劇場救いたいと「若草物語」封切り

19世紀のアメリカ・マサチューセッツ州を舞台に、四姉妹の人生を描いた名著を原作にした映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』。緊急事態宣言後に公開される待望のハリウッド大作 (写真:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)

映画館の明かりが戻ってきた。

新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が5月25日に解除されて、およそ3週間が経過した。休業要請の解除により、徐々に映画館の営業が再開されていたが、東京都の映画館が再開したのは、休業要請がステップ2の段階となった6月1日からだった。大手シネコンチェーンのTOHOシネマズも6月5日に、首都圏23劇場の営業を再開している。

ただ、業界紙の文化通信が映画館に行ったヒアリングによると、東京都の映画館が再開してからの最初の週末(6、7日)の客足はまだまだ厳しい状況だったという。その理由としては、「映画館が三密空間であるという誤解・懸念」「新作公開が軒並み延期され、観たい作品が上映されていない」といった点が考えられる。

6月から都内の映画館でも営業を再開

「映画館は三密なのでは?」については、もともと映画館は法令により、強力な空調設備を設置しないと営業許可が下りない制度になっている。東京都では「床面積1立方メートルあたり、毎時75立方メートル以上の清浄な外気を常時、給気または排気できる機能がある換気設備」の設置が義務づけられている。

もし映画館が密閉空間だとするならば、館内に数百人規模の観客が詰めかけると、観客の吐く二酸化炭素で場内は息苦しくなりそうなものだが、そうならないのは、高い天井、広い空間の空気を入れ換えることができる映画館の換気設備がとりわけ強力だからだ。

大手シネコンチェーンのTOHOシネマズは6月5日に、首都圏23劇場の営業を再開した。当面の座席販売は、客同士の間隔を空ける形となり、満席にはできないが、それでもこれで全国67の劇場が営業再開となったことになる。

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