バラ積み船市況は底入れか

4万ドルへ急騰後、1万ドル割れ。この後は?

 

4000ドル近辺から4万ドル台へ急騰し、再び1万ドル割れ──。この1年、ジェットコースターのような騰落を繰り返したのが、大型バラ積み船・ケープサイズの1日当たり用船料だ。

バラ積み船は穀物などの乾原料を運ぶ。中でも鉄鉱石や原料炭を運ぶケープサイズは載貨重量10万トン超と大きい。

太平洋─大西洋、大西洋─インド洋と移動する際も、スエズ運河、パナマ運河などの海路を通れず、アフリカ大陸の南端、喜望峰のような岬(ケープ)を経由するのが名称の由来だ。

日本の海運各社が運航するケープサイズのうち、市況連動の「フリー船」の比率は1~2割。残り8~9割は国内外の鉄鋼メーカーと5~15年の長期契約を結び、安定収入を確保している。

損益分岐点は2万~2.5万ドル

とはいえ、海運各社は比率の小さなフリー船の市況低迷で近年、幾度か大幅赤字を余儀なくされた。ケープサイズの損益分岐点は2万~2.5万ドル。これを下回ると赤字を避けられない。つまり2013年の前半は、ほとんど赤字運航だった。

なぜケープサイズの市況はこれほど激しく動くのか。

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