日立造船M&Aで、発明家が損害賠償訴訟

買収した技術ベンチャー旧経営陣と泥沼の争い

西野氏が発明したFRP管。現在、西野氏は新設のNBL研究所で開発を進めている

日立造船は、このM&Aでいったい何を目指していたのだろうか。

1月7日、日立造船は、複合素材ベンチャーのエヌビイエル(以下、NBL)の旧経営陣から約7.5億円の損害賠償を求める訴訟を起こされた。原告は発明家・西野義則氏や大阪大学名誉教授の田村信一氏ら4人だ。

西野氏は大阪工業大学卒業後、日立造船に研究者として入社。造船不況時に解雇され、1988年にNBLを設立。さまざまな発明を大企業に持ち込み、共同で事業化しパテント料などを得ていた。西野氏は関西圏の大学の研究者との交流も密接で、阪大を定年退官してから経営参加した田村氏のほか、複数の研究者がNBLの株主に名を連ねていた。

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