出勤再開で上司に会うのが苦痛な人への処方箋 「出勤したくないのは上司のせい」という人へ

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第1は、上司に対する悩みを信頼できる人に相談することです。自分ひとりで抱え込んでも、問題は解決しません。むしろ苦しい思いをすることになります。ガマンが限界を超えないうちに社内の信頼できる人に上司のことを打ち明けて、相談に乗ってもらうべきです。

相談相手は自分よりキャリアを積んでいる先輩がベストだと思います。経験をもとにどう対処したらいいか的確なアドバイスをしてくれるでしょう。もしかしたら同様の思いをしたことがあるかもしません。その場合は、より親身に話を聞いてくれるはずです。

ただし、相談に乗ってもらえるかどうかは、それまでの関係性次第です。関係性が薄ければ、真剣に相談に乗ってもらえる可能性は低くなります。いざ困ってから頼るのではうまくいかないものです。この人は信頼できると思ったら、普段から関係を築いておくことが大切だと思います。

第2、第3のポイントは?

第2は、仲間を探して不満を言い合うことです。自分と同じく、その上司を嫌っている人は社内にいるものです。社内で同じように上司を嫌う仲間を探して、鬱憤を晴らすのがおすすめです。

昼休みにランチを一緒に食べながらでもいいですし、アフター5に一緒に酒を酌み交わしながらでもいいと思います。互いに上司の不満や愚痴を言い合えばストレス解消になるでしょう。そういう相手が職場に1人でもいれば、救われるものです。

第3は、会社を辞めることです。ガマンが限界を超えたらうつ病になりかねません。そうなってからでは遅いので、もう無理だと思ったら、辞める決断を躊躇なくすべきです。

ただ、嫌な上司はどこの職場にもいるものです。転職が解決に結びつかないことも多いので、前述したように、嫌な上司とは割り切ってつき合うようにする一方で、信頼できる相談相手や不満をこぼせる仲間をつくるよう心がけてほしいと思います。

かつてのように家族主義的な会社が多かった時代なら、上司に好かれるようにしたほうがより手厚く面倒を見てもらえたかもしれません。しかし、今は能力主義・成果主義が当たり前です。仕事の成果をよりシビアに問われます。いくら前の晩、飲み屋で遅くまで上司につき合ったとしても、翌日に仕事でミスをすれば、むしろ評価はマイナスでしょう。

最近は、上司の雑談につき合うのがストレスという話をよく聞きます。もちろん、仕事に関連した雑談であればしっかり聞いたほうがいいでしょう。

でも仕事とは関係ない雑談で、話が長くて、つまらなければ、そんな話に誰もつき合いたくないはずです。だからといって、無視するのも難しい。結局、上司のつまらない雑談に相槌を打ち、関心があるように装って聞いてしまう人も少なくないと思います。

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