日経平均211円高、上昇後月曜ボケになった理由 コロナショックの戻り高値更新後
[東京 11日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸。前週末の米国株式市場が上昇したほか、世界的な経済活動再開への期待から好地合いを引き継ぎ上値追いで始まった。4月30日に付けたコロナショック後の戻り高値2万0365円89銭を更新したが、その後は新たな手掛かり材料不足から月曜ボケ商状となり、模様眺めとなる中で全般的に伸び悩んだ。
4月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月から2050万人減となり、1930年代の大恐慌以降で最大の落ち込み。失業率も14.7%と戦後最悪となったが、ともにエコノミストが予想したほどには悪化しなかった。米国株市場への影響は限定的で、8日の主要3指数は上昇して取引を終えた。
これを受けて日本株もしっかりで始まったが、戻り高値を更新した後は、利益確定売りも活発化し伸び悩む展開に。時間外取引でS&P総合500種Eミニ先物<EScv1>、ダウEミニ先物<1YMcv1>が堅調に推移したことから、堅調な地合いを保ったものの、後半は方向性を欠く動きとなった。
市場では「戻り高値を更新したほか、一目均衡表で雲領域の上に進むなど、テクニカル面の好転が注目されるものの、さらに上値を追うには新たな材料が欲しいところだ。方向性を示す動きとはならず、月曜ボケとなっている」(国内証券)との声が聞かれる。
TOPIXも続伸。東証33業種では、空運業、海運業、鉄鋼などの上昇が目立ち、値下がりは証券業など5業種にとどまっている。東証1部の売買代金は2兆2098億1600万円だった。
個別では、トヨタ自動車<7203.T>、ソニー<6758.T>など主力の輸出関連株が総じて高いほか、東京エレクトロン<8035.T>など半導体関連株も堅調。指数寄与度が大きいファーストリテイリング<9983.T>も上昇し、日本製鉄<5401.T>も続騰したが、任天堂<7974.T>は続落した。
東証1部の騰落数は、値上がり1728銘柄に対し、値下がりが398銘柄、変わらずが45銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 20390.66+211.57
寄り付き 20333.73
安値/高値 20285.04─20534.88
TOPIX<.TOPX>
終値 1480.62 +22.34
寄り付き 1468.83
安値/高値 1466.95─1484.81
東証出来高(万株) 131355
東証売買代金(億円) 22098.16
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら