東大生が絶賛「頭がよくなるボードゲーム」3選 「推測力、語彙力、創造力」を自宅で鍛える

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しかし、TCGはカードの種類が膨大です。「遊戯王」「ヴァンガード」「デュエル・マスターズ」など人気の高いゲームでは、なんとカードが1万種類以上あります。その中から自分の戦略に合わせてカードを自由に40枚だけ選んで、自分だけのデッキ(ゲーム開始時の自分の手札)を作り、勝負をするのです。

自由度が高いからこそ、戦略性が試される

これだけ自由に選ぶことができるゲームはほかにはなく、それこそがこのゲームの面白いところであり、勉強になるところでもあります。

自由だからこそ、どのようにして勝つのかという戦略を自由に想像することができます。勝ちパターンが無数に存在するのです。速攻で相手を倒す人もいれば、じわじわ粘って勝つ人も、相手を妨害して勝つ人もいます。いろんなデッキタイプがあり、無数の戦略があるからこそ、いろんなことを考えることができるのです。

その中で、想像が創造へと変わっていきます。「このカードを使って、こうやって勝とう」という想像を、「だから、このカードとこのカードを組み合わせよう」という具体的なデッキへと落とし込んでいく。それこそがTCGの醍醐味であり、かつ創造的な思考を育むと僕は考えています。

3:想像・創造力を鍛えてくれる「ヴァンガード」

デッキの創造という観点から見たとき、初心者におすすめなのは「ヴァンガード」です。

「カードファイト!! ヴァンガード トライアルデッキ第12弾 VG-V-TD12 Ahsha」(画像をクリックすると、アマゾンのページにジャンプします)

他のTCGに比べてデッキ構築に「定石」があり、自由度は高いけれど勝ちパターンを決めやすいので、始めやすいし楽しみやすいと思います。今の時期はリモートでのカードゲームも行われているそうなので、ぜひこちらでも楽しんでみてください。

いかがでしょうか? どんなゲームも1人で遊んでいるだけでは楽しくありませんし、どんな勉強も1人で勉強しているだけでははかどりません。ライバルがいて、戦う相手がいて初めて楽しくなります。

外出できないこんなときだからこそ、ほかの人と一緒に遊んでみていただければと思います。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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