ダメな上司がいたら、影武者を買って出よう 「はぁ?」な上司と戦うより、ずっと有意義なこと

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見返りを求めず、影武者をやってみる

そうやって上司と少し関係が縮まってきたら、上司の仕事を積極的に引き受けてみてください。「この会議用のデータ、私がまとめておきましょうか?」などと声をかけていきましょう。「このテーマ、どう考えていらっしゃるんですか?」と、議論の壁打ち相手にさりげなく名乗りを上げるのもいいですね。

仕事を任せてくれない上司も、もちろんいます。でも考える仕事も多い管理職。素材となるデータをそろえてくれたり、考えをまとめる機会を作ってくれる部下を、重宝がらないワケがありません。あなたが「できない上司」というのですから、あなたの得意分野はきっと、この上司は苦手なはず。

ここで大事なことは、そこで見返りを求めないこと。できれば1年くらい上司の仕事を手伝い続けるのです。もちろん自分の仕事もしながら、です。上司はしだいにあなたを右腕だと思うようになり、あなたは上司の業務を体験して、多くを学ぶことができます。

使ったことのない筋肉を鍛えると、人はぐんと成長します。上司の目線で物事を見ることができるようになると、これまでの自分の視野の狭さに気づくはずです。管理職としてのリスクを負わずに、その仕事をやってみることができるのですから、インターンシップみたいなものです。この期間を経て、後で冷静に自分を振り返ったとき、驚きの成長感を得られることは間違いありません!

このプロセスで、上司はきっと周囲に褒められています。アウトプットのクオリティが上がっているとか、部下をうまく巻き込んでいるとか。でも、「この仕事、あなたの成果でしょう?」と言われることがあっても、決して「ハイ!」と答えてはいけません。手柄はみんな上司のものだと肝に銘じること。

「実はアノ仕事、あたしがやったんですよ」なんて言ってしまったら、元の木阿弥です。プロセス中は見返りを求めちゃならんのです。そして「できない上司」が調子に乗ってるんじゃないか?と思えるような態度を取ったり、ますます仕事をしなくなっても、修行僧のように、にこにこ、黙々とやり続けてください。

あなたが上司のことを仕事をしない、できない人だと思い、許せないように、組織で働く人たちは意外とお互いのことを見ています。見られていないと思っていることも、見られていると思ったほうがよいでしょう。そして人はその印象を他人に話す。そうやって評判や株というのは上がったり、下がったりするのです。

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