花見できない弘前…新幹線青森開業10年目の涙

新型コロナが青森県内有数の観光都市に影響

弘前城の天守閣と背後に見える岩木山。例年桜の時期に多くの花見客が訪れる=2019年4月(筆者撮影)

2020年12月、東北新幹線は全線開通・新青森開業から10周年を迎える。しかし、新型コロナウイルスの影響拡大に伴い、青森県内有数の観光都市・弘前市は国内外から200万人以上が訪れる「弘前さくらまつり」の中止を決め、会場となる弘前城の城門を固く閉じた。

加えて、SNSへの桜の画像投稿も控えるよう、櫻田宏市長が異例の要請に踏み切った。4月15日には、夏祭り「弘前ねぷたまつり」も中止が決定。緊急事態宣言が全国に拡大する中、本州最北の城下町は、かつてない「戦い」に直面している。

市長がビデオメッセージ公開

「弘前のさくらまつりを楽しみにされていた、すべての皆様にお知らせがあります。新型コロナウイルスの感染拡大防止するため、既に令和2年4月23日から5月6日までの期間で開催する予定でありました、弘前さくらまつりの中止はお知らせしておりましたが、このたび、まつり会場である弘前公園を、4月10日からゴールデンウィーク最終日の5月6日までの期間、閉鎖することといたしました」

櫻田市長は4月10日、Facebookの「弘前市シティプロモーション」アカウントとYouTubeのビデオメッセージで市民に呼びかけた。

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市長は市役所職員を経て、2018年に初当選。地元に生まれ、長く、公務員の枠にとらわれず観光振興や市民活動に携わってきた。

東北・北海道新幹線の開業時は、青森県全域や北海道・道南地域を舞台に多くの企画を手掛け、地元の「ミスター新幹線」の1人として、当連載の第1回(2015年7月9日付記事「東北新幹線の延伸で沿線都市が得た『果実)、第23回(2017年7月16日付記事新幹線が深めた『弘前と函館』の歴史的な縁)でも紹介した。

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