外出禁止の国が実践する「非常時生活」のリアル 「正しい危機感」と「日常」を両立するコツ

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散歩中に摘んだ花々。これを押し花にして、子どものアートプロジェクトの材料にする予定だそう。短い外出時間をこんなふうに活用中。(写真提供:まゆみさん) 

外出禁止生活では、家族が24時間顔をつきあわせることになります。その生活変化によって、最近は日本でも、世界でも、夫婦が二極化しているように感じます。

このサンフランシスコの夫婦のようにうまく連携している家庭や、「1年後にはコロナベイビーができちゃうね!」とますます仲良くなった夫婦もいますが、一方で、逃げられなくなった状況ゆえの虐待、DV、モラハラ問題の悪化も耳に入るようになってきました。

そういう話を聞くたびに胸が苦しくて…。コロナというのは、家庭格差をもろに直撃してくるウイルスでもあるのです。

この夫婦のようにちょうどいいバランスで生活を楽しめるのは理想ですが、夫婦の連携がうまくいかず、ギリギリでまわしている家庭にとって「外出禁止生活を楽しむ」というのは至難のワザだとも感じます。「他人と自分を比べない」というのは家庭の基本ですが、今は特にそれが大事な時期だと思うのです。

ハードルを下げよう!

生まれて初めて経験する未曾有の事態。疲れて当たり前。イライラして当たり前。子育てがうまくいかなくて当たり前。子どもの教育をすべてちゃんと見れなくて当たり前。そんなふうにハードルを下げることも外出自粛生活では大事なことです。頑張りすぎる日本人だから、特に。

というわけで、今回学んだつかれない家族になるヒントは…

子どもの休校!外出できない!もうボロボロ…

・すべてを完璧にこなそうとしないこと。
ハードルを下げ、とにかく、生き抜いてるだけで自分を褒めよう。

 

さて、かなり連携がとれてそうなこの夫婦。でもこの直後にオンライン授業が始まり、今はそれに四苦八苦しているようです。次回は、サンフランシスコのオンライン授業事情と、その家庭内対応について紹介します。

この連載にはサブ・コミュニティ「バル・ハラユキ」があります。ハラユキさんと夫婦の問題について語り合ってみませんか? 詳細はこちらから。
ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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