《ディズニーの正体》日本向けに生まれ変わる! ディズニーの人気作品


 というのも、丸山氏は米国でスティッチに出会って以来すっかりファンになり、世界各国のスティッチグッズを収集するほどの自称“スティッチおたく”だったのだ。

そんな丸山氏とディズニーは、日本人の心に届く「スティッチ」を作るために原作の持つテイストとどう折り合いをつけていったのだろうか。

「原作と大きく異なるのは、物語の舞台を、ハワイから沖縄の架空の島に変えた点。日本の人の共感を得やすく、かつ、日常とはちょっと離れた場所で、ハワイに通じるトロピカルな雰囲気があることなどが決め手になった。

それから原作のリロの代わりに、日本人のユウナという女の子を配した点。スティッチ自身は性格も設定も変えていない」(カックス氏)。

米本社には、どのような作品を作るかについて企画段階でリポートを出し、最初に承認を得ただけで、横やりが入ることはまったくなく、日々の制作については日本で完結した。

丸山氏も、表現上の不自由はほとんど感じなかったという。「大好きなスティッチの世界を、大きく変えるつもりはもともとなかった。その世界の中で、自己規制することなくやりたいことは何でもやってみた。気をつけたのは、情緒過多にならないようにすることと、スティッチをいい子にしすぎないことくらい」(丸山氏)。

ただ、絵の動きについては一般的な日本のアニメに比べて約3倍の枚数の動画を使用。米国のアニメ並みの動きに近づけた。

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