《ディズニーの正体》日本向けに生まれ変わる! ディズニーの人気作品

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
《ディズニーの正体》日本向けに生まれ変わる! ディズニーの人気作品

「10年前なら絶対に考えられなかった」。

ウォルト・ディズニー・ジャパンの社内外からこんな声が聞こえてくる。米ウォルト・ディズニー・カンパニーが、人気作品『リロ&スティッチ』の日本版の制作をディズニー・ジャパンに任せたのが3年前。日本のアニメスタジオと組んで作られた日本版『スティッチ!』は人気を呼び、現在、続編のシーズン2が放送されている。

この好評を受け、アジアでも日本版『スティッチ!』の放送が始まり、2010年末までに、実に世界140カ国で放送される運びだ。日本向けに制作された日本発のアニメが、ディズニーの看板をつけて、世界へと配信されることになった。

制作は日本で完結 モニター調査は毎週実施

「2003年の劇場公開時から、スティッチのキャラクターが日本の消費者に熱烈に愛されていることに気がついていた。調査の結果、人気の程は数字にもしっかり表れていたし、何よりもグッズの売り上げがいつまでも落ちないことに驚いた。他国では公開終了と同時に落ちているのに、日本では売れ続けている。日本に市場があると確信した」(テレビ番組の企画制作を担当しているエディ・カックス氏)。

日本で「スティッチ」の新シリーズを制作したらどうか--。ちょうど米本社の方針が、ローカル化を重視する方向に転換していた時期だったこともあり、その提案はすぐに通ったという。

ディズニー・ジャパンが制作を依頼したのは、アニメーション作品で数々の受賞歴を持つアニメーション・スタジオの「マッドハウス」。クリエーティブ担当の丸山正雄取締役は、「うそでしょ? ホントにやってもいいの? と夢みたいな気持ち。世界のディズニーアニメを自分が作るということに緊張しつつ、スティッチなら、絶対自分にやらせてくれ、と思っていた」と、依頼を受けたときの印象を振り返る。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事