海外赴任1年目、その本当のところとは? はじめての「出稼ぎ」生活! 使える知識を短期間で習得できた理由

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逆境をチャンスに、感動で息が詰まるような人生を

繰り返すが、心地よい日本はおそらく長続きしない。世界が大きく変化する中、課題が山積する日本にとっては、苦しい時代がやってくるだろう。

しかし、若き日本人に多くのチャンスがあることは間違いない。日系企業は依然、海外でも力を持っているし、日本人ほど海外で信用される「外国人」も珍しい。さらに、緻密さ、忍耐力、相手を考えて仕事をする習慣など、大きなメリットをわれわれは持っている。ほんの少し羽ばたくためのきっかけがあれば、それを最大限生かしていけるはずだ。

一度きりの人生、不安定な時代だからこそ、未知の世界に挑戦するのもきっと悪くない。

多くの「出稼ぎ日本人」の実態を、のぞき見たい!

辺りを見渡せば、オフィス中インド人ばかりという環境にいる私が、この連載を通じてなにをしたいのかというと、とにかく、「海を渡って、出稼ぎに出る」ことを、多くの方に現実的な選択肢のひとつとして持っていただきたいのだ。

次回からは、世界の最前線ですでに活躍している若手日本人たちへのインタビューを行い、その経験や生の声を通して、海外出稼ぎの実態をのぞき見ていく。

インタビューの中では、海外で活躍するために必要な条件成功の秘訣現場の実態・感動・苦労などなど、世界で戦うということに関して、何かしらの法則を見いだせたらと思っている。

また、採用プロセス恋愛・結婚事情「実際のところ、日本へはいつ帰ることができるのか?」と、現実的に海外出稼ぎを考えた際に必ず気になってくる側面にもアプローチしていきたい。

次回は、中国で事業投資に従事する大内昭典さんの話を聞いてみよう。彼は、大学在学中に日本国公認会計士試験合格(旧第2次試験)、卒業後勤務した外資系投資銀行をリーマンショック前に辞め、2010年には中国語を話せないにもかかわらず身ひとつで中国のMBAスクールの門をたたいたという。

現在は、日系大手企業、オリックス中国本社に、駐在員ではなく現地採用で雇用され事業投資に従事しているが、「駐在員ではない」ということは、どのような意味を持つのだろうか? 更新をお待ちいただけたら幸いだ。

※次回更新は4月15日(火)の予定です

石崎 弘典 インド進出コンサルタント

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いしざき ひろのり / Hironori Ishizaki

東京大学文学部フランス語フランス文学専修卒業、米国公認会計士試験合格。
在学中は休学して、パリ大学ソルボンヌに留学、音楽を中心にフランス文化を学ぶ。
現在は、インドの大手会計事務所に勤務し、日系ほか外資企業のインド市場進出支援を、税務・法務・財務の観点から行っている。インドビジネスに関する知識を活かし、メガバンクなど(みずほ、政策投資銀行)が発行するビジネスジャーナルへの寄稿、また政府系機関(JETRO)や外資系銀行(HSBC)などが主催するセミナーへもスピーカーとして登壇している。本業の傍ら、横浜シンフォニエッタ(オーケストラ)の海外事業アドバイザー等、芸術と社会をつなぐエージェントとしても活動している。
 

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