吉田カバンの売れ筋に見た仕事バッグの選び方 「リュックが便利」というユーザーも多いが

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「外出先で、予想以上に荷物が増えた」という経験を持つ人は多い。

取材結果では「出張」と「商品展示会・新商品発表会」が目立つ。前者は「職場や家族へのお土産を自分で買うことが多いが、相手先から、たくさんもらう場合もある」。後者は「商品サンプルやカタログなどが、思いのほか増える」という話をよく聞く。

用意のいい人は、大きめのバッグで外出したり、中に小さな布バッグを入れたりして、荷物増加に備えている。2019年5月に吉田カバンの新商品展示会(2019年秋冬用)で目を引いたのが「ポーター フォーダブル」という商品。現在は販売中だという。

「ポーターフォーダブル」(写真:吉田カバン)

「この商品は3タイプあります。普段はサコッシュ(フランス語でカバン・袋の意味)の背胴側に収納されているバッグが、開くとトートバッグ、ショルダーバッグ、デイパックとして、それぞれ使えます。表面の素材はコットンポリエステルオックス、裏はナイロンオックスを用いており、軽いのに丈夫で、シワにもなりにくく、旅行先や外出先で荷物が増えたときに便利です」(阿部氏)

例年であれば、春は展示会の多い季節だ。これも新型コロナの影響で開催が延期となったり、中止に追い込まれたりしているが、参考になる情報だ。

プレゼンや会食など、あらたまった場でも

ここまでは、主に普段使いのシーンを紹介したが、「あらたまった場」でのバッグ選びをどうしているのか。こちらも当日の服装と関係があるだろう。女性の中には、発表会に出席する日(主催者側)は、ブラック系のワンピースを着る人も目立つ。

そうした服装に対する、大手食品メーカーの基準を紹介しよう。

「ふだんの職場はノーネクタイで、夏場の内勤の日はポロシャツ姿の社員もいます。食品業界にふさわしい清潔感を損なわない服装が基本で、Tシャツ姿は見かけません。一方、株主総会などの式典や、商談の際は、ネクタイを着用する場合もあります」

さまざまな会社に、服装だけでなくバッグについても聞いてきたが、基準はないものの、上質感のあるバッグに変える人もいる。昔に比べて、革バッグ派は少なくなったが、愛用者は一定層いる。近年は責任ある立場に就く女性も増え、「雨にも強い、女性向け革バッグ」を販売し、好評というメーカーもある。男性も年齢や役職が上がると、ブリーフケースのバッグを持つ人もいる。社内外で接する相手が変わるのも大きいようだ。

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