吉田カバンの売れ筋に見た仕事バッグの選び方 「リュックが便利」というユーザーも多いが
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、リモートワークに取り組んでいる人も多いだろう。会社所有のPCを自宅作業に持ち出せるかは、何年も前から話題になっていたが、一時よりも持ち出し基準が緩和された会社が目立つ。
PCの持ち運びとなると、リュックは重宝される。2年前、阿部氏はこうも話していた。
「以前よりは、デイパックやリュックサックが増えています。当社の直営小売店に来られるお客さまからは『外出先でも、スマホに仕事関係のメールが来るし、初めて行く場所はスマホの地図を頼りに歩くので、両手が空くリュックは使い勝手がよい』という声もあります」
クルマ移動が多い地方とは事情が異なるが、都市部で電車通勤・移動をする場合、「両手が空く」のは何かと便利だ。コロナ対応の余波で通勤電車の混雑も緩和された結果、「混んだ電車内でのリュックが邪魔」という声が減ったのは興味深い。
毎日使うなら「耐久性」や「ストレス」の少なさ
個人差はあるが、男性に比べて女性は、日によってバッグを変える人が多い。
「女性は服装とのコーディネートもあると思います。当社でも『ポーターガール』という女性向けラインを展開していますが、売れ筋の色は当社らしいブラック、ネイビー、カーキと、着る服が変わっても親和性があるベーシックな色合いが目立ちます」(阿部氏)
毎日の通勤時なら、性別や年齢に関係なく、耐久性やストレスの少なさも大切だ。
これから暖かさが増すと、バッグの中身が増える傾向にある。例えばペットボトル飲料を携帯する人が増え、降雨やゲリラ雷雨に備えて、晴天でも折りたたみ傘を常備する人も目立つ。前述のPCに限らず、荷物は増えがちだ。バッグ本体が重いと、より重さを感じる。
小物が増えると、収納や出し入れがスムーズにいくかもポイントだ。ドリンクや携帯電話が取り出しやすいか、ファスナーがスムーズに開け閉めできるか、にこだわる人もいる。例えば、混雑する駅で改札が近づいた時に、定期入れが出しやすいと便利だろう。
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