NYダウ平均2112ドル高、1933年以来の上昇率 景気後退可能性も、コロナ対策法案可決期待
[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米国株式市場は、米議会で新型コロナウイルス対策法案の可決が近いと伝わったことで大幅高で終了した。ダウ工業株30種は2112ドル(11.4%)上昇し、1日としての上昇率は1933年以来の大きさとなった。
米民主党と共和党の幹部は、2兆ドルの新型コロナ対策法案で合意に近付いていると述べた。
ベーカーアベニュー・アセットマネジメントの首席投資ストラテジスト、キング・リップ氏は経済対策法案が楽観論を押し上げたが、なお買い控えしていると指摘。「こうした刺激策全てに加え、火を起こすための触媒が必要で、それは感染者がピークを打つことだ」とし、感染者数が減少に転じれば、転換点になるだろうと述べた。
このほか、トランプ大統領が、新型コロナの拡大阻止に向けて制限されている米経済活動を4月12日のイースター(復活祭)までに再開させたいとの考えを示したことも市場で好感された。
航空会社や関連会社に400億ドルを支援する法案が議会下院に提出されたことを受け、S&P1500航空指数<.SPCOMAIR>は15%上昇した。
ボーイング<BA.N>が20.9%高でダウ平均を押し上げた。同社のカルホーン最高経営責任者(CEO)は737MAX機の運航停止が年央までに解除される見込みだと述べた。
業種別ではS&Pエネルギー指数<.SPNY>が16.3%と急伸したほか、米国債利回りの上昇を受けて大手銀行<.SPXBK>も約13%高となった。
S&P500構成銘柄のうち、マイナス圏で引けたのはわずか11銘柄だった。
この日発表の指標では、IHSマークイットによる3月の米購買担当者景気指数(PMI)が40.5と過去最低水準を記録した。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)で製造業とサービス部門がともに低迷。米経済が既に景気後退入りしているとするエコノミストの見方を後押しする内容になった。
ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を8.53対1の比率で上回った。ナスダックでも6.22対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は153億株。直近20営業日の平均は159億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 20704.91 +2,112. +11.37 19722.1 20737. 19649. <.DJI>
98 9 70 25
前営業日終値 18591.93
ナスダック総合 7417.86 +557.18 +8.12 7196.15 7418.3 7169.8 <.IXIC>
7 6
前営業日終値 6860.67
S&P総合500種 2447.33 +209.93 +9.38 2344.44 2449.7 2344.4 <.SPX>
1 4
前営業日終値 2237.40
ダウ輸送株20種 7540.80 +837.17 +12.49 <.DJT>
ダウ公共株15種 673.89 +63.00 +10.31 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1491.83 +149.71 +11.15 <.SOX>
VIX指数 61.38 -0.21 -0.34 <.VIX>
S&P一般消費財 775.51 +61.67 +8.64 <.SPLRCD>
S&P素材 269.78 +28.11 +11.63 <.SPLRCM>
S&P工業 464.60 +52.54 +12.75 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 525.19 +24.24 +4.84 <.SPLRCS>
S&P金融 330.99 +37.44 +12.75 <.SPSY>
S&P不動産172.18 +13.56 +8.55 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 210.56 +29.53 +16.31 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 937.08 +66.09 +7.59 <.SPXHC>
S&P通信サービス 145.77 +8.01 +5.81 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1367.10 +127.71 +10.30 <.SPLRCT>
S&P公益事業 252.66 +24.91 +10.94 <.SPLRCU>
NYSE出来高 17.01億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 19435 + 1165 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物6月限 円建て 18950 + 680 大阪比 <0#NIY:>
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